10月24日の株

日経平均は4営業日ぶりに反発。62.80円高の31062.35円(出来高概算14億8000万

株)で取引を終えた。前日に節目の31000円を割り込んだこともあり、自律反発を狙

った買いが先行した。しかし、中東情勢緊迫化に関するニュースが相次いだことか

ら、地政学リスクが再燃し先物主導で軟化し、前場終盤にかけて30551.67円まで下

押しした。ただ、突っ込み警戒感から押し目を拾う動きもみられ、31000円を挟んだ

保ち合いを継続し、大引けにかけてはプラスに転じた。

 

 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1100に迫り、全体の6割超を占めた。

セクター別では、精密機器、空運、鉄鋼、陸運など20業種が上昇。一方、海運、銀

行、医薬品、電気ガスなど12業種が下落し、パルプ紙が変わらずだった。指数イン

パクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、テルモ

<4543>、HOYA<7741>が堅調だった半面、ニデック<6594>、中外薬<4519>、第一三共<4568>、リクルートHD<6098>が軟調だった。

 

 前日までの3営業日で1000円超の下落となったことから、自律反発を狙った買いが

先行して始まり、日経平均は朝方に一時200円超の上昇を演じた。ただ、前日に中間

決算を発表したニデックが失望売りに一時10%超急落したことが投資家心理を悪化

させたほか、中東の紛争激化への懸念が再び台頭。ヘッジファンドなど短期筋によ

先物売りが断続的に出て、日経平均前場終盤にかけて下げ幅を広げ、一時450円

安に迫る勢いを見せた。後場に入ると、押し目を拾う動きが次第に強まった。

 

 中東情勢は一段と緊張感が高まっているほか、米長期金利も高水準での推移が続

きそうで、米経済の大幅減速が警戒されているだけに、積極的な売買は手控えられ

る。また、国内企業の中間決算発表が始まったが、業績期待は高いものの、注目分

野での収益悪化が鮮明となったニデックのケースもあるだけに、決算内容を実際に

確認するまでは動けないとの声もあり、目先は内憂外患の状態が続きそうで、相場

の不安定さが一段と強まることも想定される。

 

日経平均   31,062.35    +62.80   (+0.20%)

TOPIX          2,240.73       +1.92     (+0.09%)

騰落レシオ(25日)  74.67

 

監視銘柄

(4503)アステラス製薬  1956.5    +23    (+1.19%)

(7203)トヨタ自動車   2597.5   -12.5   (-0.48%)

(3003)ヒューリック   1325.5   -8.5   (-0.64%)

(9432)NTT   173.5    +0.2    (+0.12%) 

(7189)西日本FH   1695   -15   (-0.88%)

(8766)東京海上   3293   -14   (-0.42%)

(8252)丸井G   2346   +17   (+0.73%)

(8593)三菱HCキャピタル   959.1    +6    (+0.63%)

(7182)ゆちょ銀行   1337   -6   (-0.45%)

(8306)三菱UFJ   1215.5   -8   (-0.65%)

(3105)日清紡HD   1092.5   -1   (-0.09%)

(9303)住友倉庫   2353   +15   (+0.64%)

(6503)三菱電機   1734    -2.5   (-0.14%)

(1911)住友林業   3475   +6   (+0.17%)

(5706)三井金属鉱業   3805   +106   (+2.87%)

(6448)ブラザー   2345.5   -5   (-0.21%)

(8002)丸紅   2181   +7.5   (+0.35%)

(6141)DMG森精機   2477   +32.5   (+1.33%)

(9140)商船三井   3972   -54   (-1.34%)

 

取引  無

買付金額   7,725,008

評価損益合計   +6,044,382   (+78.24%)