日経平均は4営業日ぶりに反発。62.80円高の31062.35円(出来高概算14億8000万
株)で取引を終えた。前日に節目の31000円を割り込んだこともあり、自律反発を狙
った買いが先行した。しかし、中東情勢緊迫化に関するニュースが相次いだことか
ら、地政学リスクが再燃し先物主導で軟化し、前場終盤にかけて30551.67円まで下
押しした。ただ、突っ込み警戒感から押し目を拾う動きもみられ、31000円を挟んだ
保ち合いを継続し、大引けにかけてはプラスに転じた。
東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1100に迫り、全体の6割超を占めた。
セクター別では、精密機器、空運、鉄鋼、陸運など20業種が上昇。一方、海運、銀
行、医薬品、電気ガスなど12業種が下落し、パルプ紙が変わらずだった。指数イン
パクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、テルモ
<4543>、HOYA<7741>が堅調だった半面、ニデック<6594>、中外薬<4519>、第一三共<4568>、リクルートHD<6098>が軟調だった。
前日までの3営業日で1000円超の下落となったことから、自律反発を狙った買いが
先行して始まり、日経平均は朝方に一時200円超の上昇を演じた。ただ、前日に中間
決算を発表したニデックが失望売りに一時10%超急落したことが投資家心理を悪化
させたほか、中東の紛争激化への懸念が再び台頭。ヘッジファンドなど短期筋によ
る先物売りが断続的に出て、日経平均は前場終盤にかけて下げ幅を広げ、一時450円
安に迫る勢いを見せた。後場に入ると、押し目を拾う動きが次第に強まった。
中東情勢は一段と緊張感が高まっているほか、米長期金利も高水準での推移が続
きそうで、米経済の大幅減速が警戒されているだけに、積極的な売買は手控えられ
る。また、国内企業の中間決算発表が始まったが、業績期待は高いものの、注目分
野での収益悪化が鮮明となったニデックのケースもあるだけに、決算内容を実際に
確認するまでは動けないとの声もあり、目先は内憂外患の状態が続きそうで、相場
の不安定さが一段と強まることも想定される。
日経平均 31,062.35 +62.80 (+0.20%)
TOPIX 2,240.73 +1.92 (+0.09%)
騰落レシオ(25日) 74.67
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 1956.5 +23 (+1.19%)
(7203)トヨタ自動車 2597.5 -12.5 (-0.48%)
(3003)ヒューリック 1325.5 -8.5 (-0.64%)
(9432)NTT 173.5 +0.2 (+0.12%)
(7189)西日本FH 1695 -15 (-0.88%)
(8766)東京海上 3293 -14 (-0.42%)
(8252)丸井G 2346 +17 (+0.73%)
(8593)三菱HCキャピタル 959.1 +6 (+0.63%)
(7182)ゆちょ銀行 1337 -6 (-0.45%)
(8306)三菱UFJ 1215.5 -8 (-0.65%)
(3105)日清紡HD 1092.5 -1 (-0.09%)
(9303)住友倉庫 2353 +15 (+0.64%)
(6503)三菱電機 1734 -2.5 (-0.14%)
(1911)住友林業 3475 +6 (+0.17%)
(5706)三井金属鉱業 3805 +106 (+2.87%)
(6448)ブラザー 2345.5 -5 (-0.21%)
(8002)丸紅 2181 +7.5 (+0.35%)
(6141)DMG森精機 2477 +32.5 (+1.33%)
(9140)商船三井 3972 -54 (-1.34%)
取引 無
買付金額 7,725,008
評価損益合計 +6,044,382 (+78.24%)