日経平均は大幅に反発。548.48円高の31075.36円(出来高概算16億5000万株)で取引を終えた。4日の米国市場では予想を下回る雇用指標を受けて、米連邦準備理事(FRB)の金融引き締め長期化への警戒が和らぎ、米長期金利の上昇が一服したことから、主要な株価指数が上昇した。シカゴ日経先物が300円超の上昇となったことから、これにサヤ寄せする格好から、東京市場は買いが先行して始まった。30700円台を回復して始まった日経平均は、その後30500円台に上げ幅を縮める場面も見られた。しかし、直近5営業日で1800円超下げており、急ピッチの下げに対する自律反発狙いの買いが継続。後場に入り31000円を回復した日経平均は、同水準での強弱感が対立する流れとはなったものの、終値で31000円を回復して終えた。
東証プライムの騰落銘柄は、値上がり数が1700を超えており、全体の9割を超える全面高商状となった。セクターでは鉱業を除く32業種が上昇しており、証券商品先物、その他金融の上昇率が4%を超えたほか、不動産、銀行、輸送用機器、空運の強さが目立った。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテ<6857>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、トヨタ<7203>、KDDI<9433>が堅調。一方で、太陽誘<6976>、リクルートHD<6098>、JT<2914>がさえなかった。
日経平均は前日までの下げでボリンジャーバンドの-3σを割り込んできたこともあり、売られ過ぎが意識されやすいなか、米国市場の上昇の流れから自律反発となった。前場の段階で一巡感もみられていたが、後場に入り一段高で節目の31000円を回復したことは安心感につながっただろう。ただし、直近の下落幅が大きかったこともあり、本日の500円超の反発においても、前日の下落部分を埋めることはできなかった。買戻しを急がせるところまでの上昇とはならなかったことから、底入れ感はなさそうだ。
明日は3連休前で積極的な売買は手控えられやすいほか、米雇用統計の発表を控えるなか、日経平均は31000円を挟んでのこう着になりそうだ。また、本日はマザーズ指数が3%を超える上昇で前日の下落部分を吸収した。8月半ばの安値708.22辺りが抵抗線として意識されやすく、同水準を上回ってくるようだと、中小型株での自律反発狙いの動きが強まりそうである。
日経平均 31,075.36 +548.48 (+1.80%)
TOPIX 2,263.76 +44.87 (+2.02%)
騰落レシオ(25日) 93.28
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 2027 +9.5 (+0.47%)
(7203)トヨタ自動車 2590 +112.5 (+4.54%)
(3003)ヒューリック 1342.5 +54.5 (+4.23%)
(9432)NTT 174 +2.7 (+1.58%)
(7189)西日本FH 1698 +62 (+3.79%)
(8766)東京海上 3362 +90 (+2.75%)
(8252)丸井G 2361.5 +57.5 (+2.50%)
(8593)三菱HCキャピタル 969.7 +49.4 (+5.37%)
(7182)ゆちょ銀行 1315.5 +46 (+3.62%)
(8306)三菱UFJ 1255 +48.5 (+4.02%)
(3105)日清紡HD 1057.5 +13 (+1.24%)
(9303)住友倉庫 2378 +42 (+1.80%)
(6503)三菱電機 1768.5 +26 (+1.49%)
(1911)住友林業 3615 +162 (+4.69%)
(5706)三井金属鉱業 3681 +71 (+1.97%)
(6448)ブラザー 2400.5 +33 (+1.39%)
(8002)丸紅 2186 +31 (+1.44%)
(6141)DMG森精機 2413.5 +45.5 (+1.92%)
(9140)商船三井 3970 +91 (+2.35%)
取引 無
買付金額 7,703,258
評価損益合計 +6,203,734 (+80.53%)