10月5日の株

 日経平均は大幅に反発。548.48円高の31075.36円(出来高概算16億5000万株)で取引を終えた。4日の米国市場では予想を下回る雇用指標を受けて、米連邦準備理事(FRB)の金融引き締め長期化への警戒が和らぎ、米長期金利の上昇が一服したことから、主要な株価指数が上昇した。シカゴ日経先物が300円超の上昇となったことから、これにサヤ寄せする格好から、東京市場は買いが先行して始まった。30700円台を回復して始まった日経平均は、その後30500円台に上げ幅を縮める場面も見られた。しかし、直近5営業日で1800円超下げており、急ピッチの下げに対する自律反発狙いの買いが継続。後場に入り31000円を回復した日経平均は、同水準での強弱感が対立する流れとはなったものの、終値で31000円を回復して終えた。

 

 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり数が1700を超えており、全体の9割を超える全面高商状となった。セクターでは鉱業を除く32業種が上昇しており、証券商品先物、その他金融の上昇率が4%を超えたほか、不動産、銀行、輸送用機器、空運の強さが目立った。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテ<6857>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、トヨタ<7203>、KDDI<9433>が堅調。一方で、太陽誘<6976>、リクルートHD<6098>、JT<2914>がさえなかった。

 

 日経平均は前日までの下げでボリンジャーバンドの-3σを割り込んできたこともあり、売られ過ぎが意識されやすいなか、米国市場の上昇の流れから自律反発となった。前場の段階で一巡感もみられていたが、後場に入り一段高で節目の31000円を回復したことは安心感につながっただろう。ただし、直近の下落幅が大きかったこともあり、本日の500円超の反発においても、前日の下落部分を埋めることはできなかった。買戻しを急がせるところまでの上昇とはならなかったことから、底入れ感はなさそうだ。

 

 明日は3連休前で積極的な売買は手控えられやすいほか、米雇用統計の発表を控えるなか、日経平均は31000円を挟んでのこう着になりそうだ。また、本日はマザーズ指数が3%を超える上昇で前日の下落部分を吸収した。8月半ばの安値708.22辺りが抵抗線として意識されやすく、同水準を上回ってくるようだと、中小型株での自律反発狙いの動きが強まりそうである。

 

日経平均   31,075.36    +548.48   (+1.80%)

TOPIX          2,263.76       +44.87     (+2.02%)

騰落レシオ(25日)  93.28

 

監視銘柄

(4503)アステラス製薬  2027    +9.5    (+0.47%)

(7203)トヨタ自動車   2590   +112.5   (+4.54%)

(3003)ヒューリック   1342.5   +54.5   (+4.23%)

(9432)NTT   174    +2.7    (+1.58%) 

(7189)西日本FH   1698   +62   (+3.79%)

(8766)東京海上   3362   +90   (+2.75%)

(8252)丸井G   2361.5   +57.5   (+2.50%)

(8593)三菱HCキャピタル   969.7    +49.4    (+5.37%)

(7182)ゆちょ銀行   1315.5   +46   (+3.62%)

(8306)三菱UFJ   1255   +48.5   (+4.02%)

(3105)日清紡HD   1057.5   +13   (+1.24%)

(9303)住友倉庫   2378   +42   (+1.80%)

(6503)三菱電機   1768.5    +26   (+1.49%)

(1911)住友林業   3615   +162   (+4.69%)

(5706)三井金属鉱業   3681   +71   (+1.97%)

(6448)ブラザー   2400.5   +33   (+1.39%)

(8002)丸紅   2186   +31   (+1.44%)

(6141)DMG森精機   2413.5   +45.5   (+1.92%)

(9140)商船三井   3970   +91   (+2.35%)

 

取引  無

買付金額   7,703,258

評価損益合計   +6,203,734   (+80.53%)