今週の日経平均は173.52円高の31624.28円と小幅反発。前週に1000円超と大きく
下落していた反動で買い戻しが先行、週初から4日続伸と戻りを試す展開となった。
米長期金利の上昇一服でハイテク・グロース(成長)株が買い戻されたほか、中
国・香港株の下落一服も投資家心理を改善させた。週後半には米半導体大手エヌビ
ディアの好決算を材料とした半導体株高も全体をけん引。ただ、週末は大幅に反
落。国際経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエル米連邦準備制度
理事会(FRB)議長の講演を控えた警戒感から、米ナスダック指数や米フィラデルフ
ィア半導体株指数(SOX)が大幅に下落したことが影響した。決算発表直後に時間外
取引で急伸していた米エヌビディアも通常取引では横ばいで引けるなど大きく失速
していた。このため週末は一転して半導体株安が相場を押し下げた。
来週の東京株式市場は一進一退か。週明けは今晩のジャクソンホール会議でのパ
ウエルFRB議長の講演を反映することになる。米長期金利の一段の上昇と株式市場の
調整が警戒されているなか、過度にタカ派な内容とならなければ、米長期金利の上
昇一服とともにハイテクを中心に買い戻しが先行しそうだ。
一方、日米ともに主要株価指数のチャートは悪化が続いている。日経平均やダウ
平均、ナスダック総合指数などはいずれも25日移動平均線が下向きに転じ、同線に
加えて75日線が上値抵抗線として作用している。パウエル議長の講演が波乱を呼ぶ
展開となれば、一段のチャート形状の悪化を通じて株式市場の調整はさらに深まる
ことになろう。また、イベントを無難に消化しても、株価指数が上値抵抗線を明確
に突破してテクニカル面が好転してくるまでは上値の重さはしばらく続きそうだ。
大引けの日経平均は前日比662.93円安の31624.28円となった。東証プライム市場
の売買高は10億2175万株、売買代金は2兆7988億円だった。セクターでは電気機器、
機械、その他製品が下落率上位に並んだ一方、海運、不動産、金属製品のみが上昇
した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は34%
だった。
日経平均 31,624.28 -662.93 (-2.05%)
騰落レシオ(25日) 109.08
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 2180 -31.5 (-1.42%)
(7203)トヨタ自動車 2395 -5 (-0.21%)
(3003)ヒューリック 1251.5 -0.5 (-0.04%)
(9432)NTT 165.1 -0.5 (-0.30%)
(7189)西日本FH 1462 -23 (-1.55%)
(8766)東京海上 3139 -28 (-0.88%)
(8252)丸井G 2454.5 -0.5 (-0.02%)
(8593)三菱HCキャピタル 909.9 -4.2 (-0.46%)
(7182)ゆちょ銀行 1171 -4 (-0.34%)
(8306)三菱UFJ 1136.5 -4.5 (-0.39%)
(3105)日清紡HD 1071 -11 (-1.02%)
(9303)住友倉庫 2432 -20 (-0.82%)
(6503)三菱電機 1795 -33.5 (-1.83%)
(1911)住友林業 3901 +2 (+0.05%)
(5706)三井金属鉱業 3716 +50 (+1.36%)
(6448)ブラザー 2432.5 -10.5 (-0.43%)
(8002)丸紅 2315 -18 (-0.77%)
(6141)DMG森精機 2566.5 +8 (+0.31%)
(9140)商船三井 3999 +7 (+0.18%)
取引 無
買付金額 7,635,668
評価損益合計 +6,314,234 (+82.69%)