日経平均は3日ぶりに反発。155.13円高の38229.11円(出来高概算23億2000万株)
で取引を終えた。前日の米国市場で主要株価指数が上昇したことが好感され、幅広
い銘柄に買いが先行。日経平均は前場中盤にかけて上げ幅を広げ、38741.88円まで
上昇した。ただ、目先の上値のめどとみられていた25日線水準の38600円を上回った
ことから、利益を確保する売りが出たほか、週末の持ち高調整売り、来週には米国
消費者物価指数(CPI)の発表も控えており、買い一巡後は上値の重い展開だった。
東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が900を超え、全体の過半数を占め
た。セクター別では、海運、石油石炭、金属製品、その他製品、鉱業など27業種が
上昇。一方、パルプ紙、輸送用機器、その他金融など6業種が下落した。指数インパ
クトの大きいところでは、ダイキン<6367>、コナミG<9766>、ソフトバンクG<9984
>、第一三共<4568>が堅調だった半面、スクリン<7735>、TDK<6762>、東エレク<8035>、トヨタ<7203>が軟調だった。
前日の米国市場は、新規失業保険申請件数が市場予想よりも大きく悪化したこと
から、年後半の利下げ観測が再燃し、主要株価指数は上伸した。これが支援材料と
なり、東京市場もリスク選好ムードが強まり、日経平均の上げ幅は一時600円を超え
た。また、前日に市場予想を上回る好決算を発表したダイキンが上伸したほか、自
社株買いや増配を発表したコスモエネHD<5021>など個別に好材料のある銘柄にも
投資資金がシフトした。一方、市場予想を下回る決算を発表したスクリンや富士フ
イルム<4901>、西武HD<9024>などが急落した。
企業決算が大詰めを迎えるなか、好業績を手掛かりにした個別物色が中心だが、
関係者からは「企業決算は総じて堅調だが、市場の期待値が高いだけに、全般には
物足りないと感じる投資家が多い」との見方から積極的に上値を買い上がる雰囲気
にはつながっていないようだ。このため、日経平均が39000円を抜けてくるには、再
び海外投資家の買い出動が必要だろう。来週には米国で4月のCPIの発表を控える。
インフレ沈静化が鮮明になり、年後半での利下げ観測が強まれば、米国株高を通じ
て日本株にも投資マネーが向かってくるとみられる。
日経平均 38,229.11 +155.13 (+0.41%)
TOPIX 2,728.21 +14.75 (+0.54%)
騰落レシオ(25日) 108.18
SOX指数 4,759.77 -30.61 (-0.64%) (2024-05-09 17:15)
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 1,527.5 -13.5 (-0.88%)
(7203)トヨタ自動車 3,425 -103 (-2.92%)
(3003)ヒューリック 1,509 +25.5 (+1.72%)
(9432)NTT 162.3 -5.6 (-3.34%)
(5019)出光興産 1,066.5 +37.5 (+3.64%)
(8766)東京海上 5,115 +78 (+1.55%)
(8252)丸井G 2,393.5 +13 (+0.55%)
(8593)三菱HCキャピタル 1,032.5 +8.5 (+0.83%)
(7182)ゆちょ銀行 1,592 +20.5 (+1.30%)
(8306)三菱UFJ 1,593 +9.5 (+0.60%)
(3105)日清紡HD 1,136.5 -51.5 (-4.34%)
(9303)住友倉庫 2,553 -47 (-1.81%)
(6503)三菱電機 2,783 +17 (+0.61%)
(1911)住友林業 5,898 +256 (+4.35%)
(7272)ヤマハ発 1,438 +17.5 (+1.23%)
(6448)ブラザー 2,955.5 +154 (+5.50%)
(8002)丸紅 3,056 +125 (+4.26%)
(6141)DMG森精機 4,668 -82 (-1.73%)
(7011)三菱重 1,281 +39 (+3.14%)
(1489)NF日経高配当50 2,330 +39 (+1.70%)
取引 無
買付金額 7,840,218
評価損益合計 +12,878,376 (+164.26%)