12日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり191銘柄、値下がり33銘
柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は4日ぶり反発。11日の米株式市場でダウ平均は87.13ドル高と3日続伸、
ナスダック総合指数は+1.13%と続伸。インフレや景気に対するイエレン財務長官の
楽観的な見解が投資家心理を支えた。また、投資判断が引き上げられた電気自動車
大手テスラを筆頭としたハイテク株高が全体をけん引した。米株高を受けて日経平
均は161.4円高からスタートすると、寄り付き直後に280円高まで上昇。ただ、日本
銀行の政策修正観測の高まりを背景とした国内長期金利の上昇が重しとなり、日経
平均は一時上げ幅を大幅に縮めた。一方、時間外取引のナスダック100先物やドル円
が強含みで推移するなか、国内長期金利の上昇が一服したことで再び騰勢を強める
と、日経平均は大引けと同時に32799.69円(331.93円高)とこの日の高値を付け
た。
大引けの日経平均は前日比308.61円高の32776.37円となった。東証プライム市場
の売買高は13億6823万株、売買代金は3兆3838億円だった。セクターでは輸送用機
器、ゴム製品、不動産が上昇率上位に並んだ一方、鉄鋼、卸売、保険、機械のみが
下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の76%、対して値下がり銘柄は2
1%だった。
前日の米国市場は、「米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げに慎重になりつつあ
る」との米紙報道をきっかけに、追加利上げへの警戒感が和らいだことから、主要
な株価指数は上昇した。また、「メタ・プラットフォームズは高性能のAI(人工知
能)を開発している」と伝わり、同社株が3%超値を上げたこともあり、東京市場で
も生成AI関連などグロース株中心に値を上げる場面も見られた。また、前日に1ドル
=145円台後半まで進んだ円高が一服しており、自動車株などが値を上げたことも相
場を支援した。
日経平均は反発したが、自律反発の域を抜け出ていないとの見方が多い。植田日
銀総裁の金融政策に関する報道を背景に国内長期金利は上昇傾向にある。また。米
国でもインフレ高進による利上げ長期化への懸念も完全に拭えていない。米国で13
日に発表される8月の消費者物価指数(CPI)を受けた米国市場の動きや、来週に予
定される日米の金融政策決定会合の結果を見極めるまでは、積極的な売買は手控え
られよう。目先は日米金利や為替動向をにらみながらの動きが続きそうだ。
日経平均 32,776.37 +308.61 (+0.95%)
TOPIX 2,379.91 +19.43 (+0.82%)
騰落レシオ(25日) 126.62
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 2189.5 +5 (+0.23%)
(7203)トヨタ自動車 2657 +62 (+2.39%)
(3003)ヒューリック 1325.5 +15.5 (+1.18%)
(9432)NTT 172.9 +1.8 (+1.05%)
(7189)西日本FH 1676 +4 (+0.24%)
(8766)東京海上 3421 +2 (+0.06%)
(8252)丸井G 2539 +22.5 (+0.89%)
(8593)三菱HCキャピタル 1019 +9 (+0.89%)
(7182)ゆちょ銀行 1260.5 +18.5 (+1.49%)
(8306)三菱UFJ 1277 +13 (+1.03%)
(3105)日清紡HD 1094 +12 (+1.11%)
(9303)住友倉庫 2525 -30 (-1.17%)
(6503)三菱電機 1895 +5.5 (+0.29%)
(1911)住友林業 4130 +50 (+1.23%)
(5706)三井金属鉱業 3826 +34 (+0.90%)
(6448)ブラザー 2459.5 +30.5 (+1.26%)
(8002)丸紅 2451.5 -9 (-0.37%)
(6141)DMG森精機 2659.5 +21.5 (+0.82%)
(9140)商船三井 4210 +40 (+0.96%)
取引 無
買付金額 7,635,668
評価損益合計 +7,169,964 (+93.90%)