10月20日の株

 日経平均は続落。171.26円安の31259.36円(出来高概算12億5000万株)で取引を

終えた。前日の米国市場で長期金利が節目の5%に迫るなど上昇基調を強めたことか

ら、グロース株中心に売られた流れを受け、ハイテク関連株を中心に売りが先行。

日経平均は取引開始直後には31093.90円まで下げ幅を広げ、心理的な節目の31000円

割れ目前に迫る場面があった。また、中東情勢に対する懸念も根強く買い見送りム

ードが広がった。ただ、後場に入ると、急ピッチの下げに対する反動から全般も下

げ幅を縮める場面もあった。

 

 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が950に迫り、全体の6割近くを占めた。セクター別では、医薬品、鉱業、ゴム製品など12業種が上昇。一方、保険、輸送用機器、証券商品先物、小売など21業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、第一三共<4568>、リクルートHD<6098>、アドバンテス<6857>、オリンパス<7733>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ダイキ<6367>、信越化<4063>が軟調だった。

 

 前日の米国市場は、パウエル米連邦準備制度理事会FRB)議長が講演で「FRB

さらなる追加利上げが正当化される可能性がある」と言及したことで、高水準の金

利長期化懸念が台頭。主要株価指数は続落した。東京市場もこの流れ引き継ぎ、リ

スク回避の売りが優勢となり、日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。その後は心

理的な節目の31000円を割り込まなかったことから自律反発を狙った買いや短期筋に

よる先物買いも入り、全般に戻り歩調に転じ、日経平均は前日の終値水準まで下落

幅を縮める場面も見られた。

 

 来週は23日のニデック<6594>を皮切りに主要企業の2023年9月中間決算発表が始ま

る。今年度後半に向けた需要回復への期待感があるだけに、決算内容を確認したい

ところだ。また、中東情勢の行方も気掛かりとなっている。「ガザ地区でイスラエ

ルによる地上戦が近い」などと報じられているだけに、紛争が激化するのかどうか

を見定める必要もありそうだ。また、米国の金融政策の行方も見極めたいと考える

投資家も多く、不透明要因が多い。このため、目先的には個別に材料のある銘柄を

中心にした選別色が一段と強まりそうだ。

 

日経平均   31,259.36    -171.26   (-0.54%)

TOPIX          2,255.65       -8.51     (-0.38%)

騰落レシオ(25日)  81.49

 

監視銘柄

(4503)アステラス製薬  1882    -6.5    (-0.34%)

(7203)トヨタ自動車   2617   -28   (-1.06%)

(3003)ヒューリック   1345.5   -4   (-0.30%)

(9432)NTT   173.6    +0.3    (+0.17%) 

(7189)西日本FH   1728   -20   (-1.14%)

(8766)東京海上   3353   -37   (-1.09%)

(8252)丸井G   2352   -22   (-0.93%)

(8593)三菱HCキャピタル   959.6    -9.1    (-0.94%)

(7182)ゆちょ銀行   1334   -1   (-0.07%)

(8306)三菱UFJ   1235   -3.5   (-0.28%)

(3105)日清紡HD   1089   +6   (+0.55%)

(9303)住友倉庫   2385   +4   (+0.17%)

(6503)三菱電機   1765    -3   (-0.17%)

(1911)住友林業   3492   -30   (-0.85%)

(5706)三井金属鉱業   3762   -13   (-0.34%)

(6448)ブラザー   2365   -1.5   (-0.06%)

(8002)丸紅   2215.5   +6   (+0.27%)

(6141)DMG森精機   2467.5   -12   (-0.48%)

(9140)商船三井   4088   +21   (+0.52%)

 

取引  無

買付金額   7,703,258

評価損益合計   +6,265,281   (+81.33%)