日経平均は続落。171.26円安の31259.36円(出来高概算12億5000万株)で取引を
終えた。前日の米国市場で長期金利が節目の5%に迫るなど上昇基調を強めたことか
ら、グロース株中心に売られた流れを受け、ハイテク関連株を中心に売りが先行。
日経平均は取引開始直後には31093.90円まで下げ幅を広げ、心理的な節目の31000円
割れ目前に迫る場面があった。また、中東情勢に対する懸念も根強く買い見送りム
ードが広がった。ただ、後場に入ると、急ピッチの下げに対する反動から全般も下
げ幅を縮める場面もあった。
東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が950に迫り、全体の6割近くを占めた。セクター別では、医薬品、鉱業、ゴム製品など12業種が上昇。一方、保険、輸送用機器、証券商品先物、小売など21業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、第一三共<4568>、リクルートHD<6098>、アドバンテス<6857>、オリンパス<7733>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ダイキ<6367>、信越化<4063>が軟調だった。
前日の米国市場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演で「FRBの
さらなる追加利上げが正当化される可能性がある」と言及したことで、高水準の金
利長期化懸念が台頭。主要株価指数は続落した。東京市場もこの流れ引き継ぎ、リ
スク回避の売りが優勢となり、日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。その後は心
理的な節目の31000円を割り込まなかったことから自律反発を狙った買いや短期筋に
よる先物買いも入り、全般に戻り歩調に転じ、日経平均は前日の終値水準まで下落
幅を縮める場面も見られた。
来週は23日のニデック<6594>を皮切りに主要企業の2023年9月中間決算発表が始ま
る。今年度後半に向けた需要回復への期待感があるだけに、決算内容を確認したい
ところだ。また、中東情勢の行方も気掛かりとなっている。「ガザ地区でイスラエ
ルによる地上戦が近い」などと報じられているだけに、紛争が激化するのかどうか
を見定める必要もありそうだ。また、米国の金融政策の行方も見極めたいと考える
投資家も多く、不透明要因が多い。このため、目先的には個別に材料のある銘柄を
中心にした選別色が一段と強まりそうだ。
日経平均 31,259.36 -171.26 (-0.54%)
TOPIX 2,255.65 -8.51 (-0.38%)
騰落レシオ(25日) 81.49
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 1882 -6.5 (-0.34%)
(7203)トヨタ自動車 2617 -28 (-1.06%)
(3003)ヒューリック 1345.5 -4 (-0.30%)
(9432)NTT 173.6 +0.3 (+0.17%)
(7189)西日本FH 1728 -20 (-1.14%)
(8766)東京海上 3353 -37 (-1.09%)
(8252)丸井G 2352 -22 (-0.93%)
(8593)三菱HCキャピタル 959.6 -9.1 (-0.94%)
(7182)ゆちょ銀行 1334 -1 (-0.07%)
(8306)三菱UFJ 1235 -3.5 (-0.28%)
(3105)日清紡HD 1089 +6 (+0.55%)
(9303)住友倉庫 2385 +4 (+0.17%)
(6503)三菱電機 1765 -3 (-0.17%)
(1911)住友林業 3492 -30 (-0.85%)
(5706)三井金属鉱業 3762 -13 (-0.34%)
(6448)ブラザー 2365 -1.5 (-0.06%)
(8002)丸紅 2215.5 +6 (+0.27%)
(6141)DMG森精機 2467.5 -12 (-0.48%)
(9140)商船三井 4088 +21 (+0.52%)
取引 無
買付金額 7,703,258
評価損益合計 +6,265,281 (+81.33%)