10月25日の株

 日経平均は続伸。207.57円高の31269.92円(出来高概算12億6000万株)で取引を

終えた。前日の米国市場で、ハイテク株を中心に買われた流れを背景にリスク選好

ムードが強まり、日経平均は買い先行で始まった。米マイクロソフトが決算評価か

ら時間外で買われたほか、今年最大のIPO案件であるKOKUSAI<6525>が好スタートを

切ったことも投資家心理の好転につながった。自律反発を狙った買いも加わり、日

経平均の上げ幅は一時400円を超えた。ただ、心理的な節目の31500円を目前に戻り

待ちの売りが入りやすく、本格化する決算や来週の日米金融政策決定会合など重要

イベントを前に次第に模様眺めムードが広がった。

 

 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が970を超え、全体の6割近くを占め

た。セクター別では、石油石炭、銀行、輸送用機器、卸売など27業種が上昇。一

方、精密機器、陸運、水産・農林など6業種が下落した。指数インパクトの大きいと

ころでは、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、ファース

トリテ<9983>が堅調だった半面、ファナック<6954>、リクルートHD<6098>、第一三

共<4568>、ニデック<6594>が軟化した。

 

 前日の米国市場は、長期金利の上昇一服や主要企業の良好な決算を受けて、主要

株価指数はそろって上昇。また、中国全国人民代表大会全人代)常務委員会は1

兆元の国債の追加発行を承認したことなどから、景気刺激策への期待も支援材料と

なり、日経平均は前引けにかけて上げ幅を広げ、31466.92円まで水準を切り上げ

た。一方、業績懸念からニデックには売りが継続したほか、外資系証券が2段階の格

下げをしたファナック<6954>が軟調

 

 日経平均は続伸したが、積極的に上値を買い上がる雰囲気には至っていない。今

週から本格化する国内主要企業の決算発表に加えて、来週には日銀の金融政策決定

会合、米連邦公開市場委員会FOMC)が控えているためだ。決算についは、今下期

の業績回復傾向が鮮明になるのか見極めたいほか、日米の金融政策決定会合では金

融政策の行方が気掛かりであり、それらを見定めてから動いてもおかしくないと考

える投資家が多い。目先は個別の材料を手掛かりにした選別色が強まることになり

そうだ。

 

日経平均   31,269.92    +207.57   (+0.67%)

TOPIX          2,254.40       +13.67     (+0.61%)

騰落レシオ(25日)  74.47

 

監視銘柄

(4503)アステラス製薬  1954.5    -2    (-0.10%)

(7203)トヨタ自動車   2640   +42.5   (+1.64%)

(3003)ヒューリック   1328   +2.5   (+0.19%)

(9432)NTT   174.8    +1.3    (+0.75%) 

(7189)西日本FH   1717   +22   (+1.30%)

(8766)東京海上   3326   +33   (+1.00%)

(8252)丸井G   2357.5   +11.5   (+0.49%)

(8593)三菱HCキャピタル   966.9    +7.8    (+0.81%)

(7182)ゆちょ銀行   1347.5   +10.5   (+0.79%)

(8306)三菱UFJ   1238.5   +23   (+1.89%)

(3105)日清紡HD   1087   -5.5   (-0.50%)

(9303)住友倉庫   2339   -14   (-0.59%)

(6503)三菱電機   1728    -6   (-0.35%)

(1911)住友林業   3450   -25   (-0.72%)

(5706)三井金属鉱業   3773   -32   (-0.84%)

(6448)ブラザー   2356.5   +11   (+0.47%)

(8002)丸紅   2194   +13   (+0.60%)

(6141)DMG森精機   2484   +7   (+0.28%)

(9140)商船三井   3991   +19   (+0.48%)

 

取引  無

買付金額   7,725,008

評価損益合計   +6,058,263   (+78.42%)