8月9日の株

日経平均は4営業日ぶりに反落。172.96円安の32204.33円(出来高概算15億9000万

株)で取引を終えた。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによ

る米主要銀行の格付け見直しや中小銀の格下げを受け、金融不安への懸念が再燃し

たことから、リスク回避の動きが広がった。また、日本時間の正午ごろに発表され

た中国の7月の消費者物価指数(CPI)が0.3%の低下となり、景気先行きへの警戒感

から上海や香港市場が下落したことも響き、日経平均後場中盤には32175.64円ま

で水準を切り下げる場面もあった。ただ、米国では10日に7月のCPIの発表を控えて

いるだけに、全体としては32200円前後での推移が続いた。

 

 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1000を超え、全体の6割近くを占め

た。セクター別では、空運、その他製品、医薬品、鉄鋼など12業種が上昇。一方、

鉱業、ゴム製品、機械、銀行など21業種が下落した。

 

 前日の米国市場の流れから金融セクターに値を消す銘柄が目立ったほか、決算の

結果を受けた明暗がくっきり分かれていた。そのほか、中国政府が「週内にも中国

人の日本への団体旅行を解禁する可能性があるとして、中国の旅行会社が準備を進

めていることが明らかになった」と民報各社が報じたことから、インバウンド関連

にも資金が向かい、相場全般を下支えしていた。ただ、米CPIの発表を控えているほ

か、翌11日は東京市場が休場となるだけに、一足早く持ち高調整の動きも見られ

た。

 

 今月に入り日経平均は3%超下落しているが、32000円台などの節目を割り込んで

くると、目先の投げが膨らむ可能性がありそうだ。もっとも、SQを控えているほ

か、本日が決算発表のピークとなることから、全体としては様子見姿勢が強かった

とみられる。そのため、米CPIなどの結果や決算ピークが通過した後は、過度な反応

を見せていた銘柄を見直す動きなども意識されてきそうだ。

 

日経平均   32,204.33    -172.96   (-0.53%)

騰落レシオ(25日)  97.06

 

監視銘柄

(4503)アステラス製薬  2178   +18   (+0.83%)

(7203)トヨタ自動車   2395.5   -28   (-1.16%)

(3003)ヒューリック   1235   +6   (+0.49%)

(9432)NTT   162.9   +1.1   (+0.68%) 

(7189)西日本FH   1436   -9   (-0.62%)

(8766)東京海上   3088   +10   (+0.32%)

(8795)T&DHD   2208.5   -13.5   (-0.61%)

(8593)三菱HCキャピタル   910.7   -10.3   (-1.12%)

(7182)ゆちょ銀行   1132   -11   (-0.96%)

(8306)三菱UFJ   1095   -34.5   (-3.05%)

(3105)日清紡HD   1092.5   +12.5   (+1.16%)

(9303)住友倉庫   2380   -10   (-0.42%)

(6503)三菱電機   1844   -45   (-2.38%)

(1911)住友林業   3824   +389   (+11.32%)

(5706)三井金属鉱業   3410   +154   (+4.73%)

(6448)ブラザー   2561   +24.5   (+0.97%)

(8002)丸紅   2436   -18.5   (-0.75%)

(6141)DMG森精機   2519   +8.5   (+0.34%)

(9140)商船三井   4000   -40   (-0.99%)

 

取引  無

買付金額   7,565,978

評価損益合計   +6,635,334   (+87.70%)