日経平均は4営業日ぶりに反落。172.96円安の32204.33円(出来高概算15億9000万
株)で取引を終えた。格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスによ
る米主要銀行の格付け見直しや中小銀の格下げを受け、金融不安への懸念が再燃し
たことから、リスク回避の動きが広がった。また、日本時間の正午ごろに発表され
た中国の7月の消費者物価指数(CPI)が0.3%の低下となり、景気先行きへの警戒感
から上海や香港市場が下落したことも響き、日経平均は後場中盤には32175.64円ま
で水準を切り下げる場面もあった。ただ、米国では10日に7月のCPIの発表を控えて
いるだけに、全体としては32200円前後での推移が続いた。
東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1000を超え、全体の6割近くを占め
た。セクター別では、空運、その他製品、医薬品、鉄鋼など12業種が上昇。一方、
鉱業、ゴム製品、機械、銀行など21業種が下落した。
前日の米国市場の流れから金融セクターに値を消す銘柄が目立ったほか、決算の
結果を受けた明暗がくっきり分かれていた。そのほか、中国政府が「週内にも中国
人の日本への団体旅行を解禁する可能性があるとして、中国の旅行会社が準備を進
めていることが明らかになった」と民報各社が報じたことから、インバウンド関連
にも資金が向かい、相場全般を下支えしていた。ただ、米CPIの発表を控えているほ
か、翌11日は東京市場が休場となるだけに、一足早く持ち高調整の動きも見られ
た。
今月に入り日経平均は3%超下落しているが、32000円台などの節目を割り込んで
くると、目先の投げが膨らむ可能性がありそうだ。もっとも、SQを控えているほ
か、本日が決算発表のピークとなることから、全体としては様子見姿勢が強かった
とみられる。そのため、米CPIなどの結果や決算ピークが通過した後は、過度な反応
を見せていた銘柄を見直す動きなども意識されてきそうだ。
日経平均 32,204.33 -172.96 (-0.53%)
騰落レシオ(25日) 97.06
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 2178 +18 (+0.83%)
(7203)トヨタ自動車 2395.5 -28 (-1.16%)
(3003)ヒューリック 1235 +6 (+0.49%)
(9432)NTT 162.9 +1.1 (+0.68%)
(7189)西日本FH 1436 -9 (-0.62%)
(8766)東京海上 3088 +10 (+0.32%)
(8795)T&DHD 2208.5 -13.5 (-0.61%)
(8593)三菱HCキャピタル 910.7 -10.3 (-1.12%)
(7182)ゆちょ銀行 1132 -11 (-0.96%)
(8306)三菱UFJ 1095 -34.5 (-3.05%)
(3105)日清紡HD 1092.5 +12.5 (+1.16%)
(9303)住友倉庫 2380 -10 (-0.42%)
(6503)三菱電機 1844 -45 (-2.38%)
(1911)住友林業 3824 +389 (+11.32%)
(5706)三井金属鉱業 3410 +154 (+4.73%)
(6448)ブラザー 2561 +24.5 (+0.97%)
(8002)丸紅 2436 -18.5 (-0.75%)
(6141)DMG森精機 2519 +8.5 (+0.34%)
(9140)商船三井 4000 -40 (-0.99%)
取引 無
買付金額 7,565,978
評価損益合計 +6,635,334 (+87.70%)