日経平均は反発。275.87円高の36026.94円(出来高概算13億7000万株)と36000円
台を回復して取引を終えた。日経平均が前週末に500円近く下落した反動から自律反
発を狙った買いが先行した。また、1ドル=148円台へと円安に振れていることが輸
出関連株に追い風となったほか、米金利上昇を受けた金融セクター買いも加わっ
た。さらに、香港などのアジア市場もしっかりで推移しているため、短期筋による
先物買いなども加わり、日経平均は後場中盤にかけて上げ幅を広げ、36186.87円ま
で水準を切り上げた。ただ、30−31日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)
の結果を見極めたいと考える投資家も多く、買いが一巡した後は模様眺めムードが
拡がった。
東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1300を超え、全体の8割超を占めた。
セクター別では、33業種すべてが上昇し、鉱業、石油石炭、輸送用機器、鉄鋼、証
券商品先物の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファース
トリテ<9983>、日東電工<6988>、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、ソニーG<6758>が堅調だった半面、信越化<4063>、レーザーテック<6920>、日立建機<6305>、トレンド<4704>が軟化した。
前週末の米国市場では、半導体大手インテルの決算が嫌気されハイテク株が売ら
れた一方、底堅い経済指標を受け、米景気の軟着陸観測が強まったことなどから、
主要株価指数は高安まちまちだった。東京市場では、米ハイテク株安を受け売り先
行で始まったものの、インテルの業績悪は先週末時点である程度織り込み済みで、
東エレク<8035>やアドバンテス<6857>は、急ピッチの下落の反動から自律反発狙い
の買いが次第に増えた。また、中東情勢の緊迫化を背景に原油市況が上昇し、石油
資源関連株にも買い気が波及し、値を上げる銘柄が目立つなど、日経平均の上げ幅
は一時400円を超えた。
決算が本格化し始めており、業績推移がどうなるのかがポイントだろう。また、
今週は海外で重要イベントも控える。最大の注目は明日から始まる米FOMCだ。今後
の利下げ時期に関する議論について、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が
どの程度言及するか注目したい投資家が多い。また、31日には国内でも、日銀の金
融政策決定会合に関しての主な意見が発表される。1月会合の植田和男総裁の記者会
見は示唆に富む内容だったが、マイナス金利解除後の議論などで新たな示唆がある
のか確認したいうえ、それを受けた為替市場の動きにも警戒が必要だろう。
日経平均 36,026.94 +275.87 (+0.77%)
TOPIX 2,529.48 +31.83 (+1.27%)
騰落レシオ(25日) 130.81
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 1712.5 +24.5 (+1.45%)
(7203)トヨタ自動車 2983.5 +91 (+3.15%)
(3003)ヒューリック 1564 +19.5 (+1.26%)
(9432)NTT 185 +1.6 (+0.87%)
(5019)出光興産 846.9 +32.4 (+3.98%)
(8766)東京海上 3800 +67 (+1.79%)
(8252)丸井G 2472.5 +23 (+0.94%)
(8593)三菱HCキャピタル 1037 +19.5 (+1.92%)
(7182)ゆちょ銀行 1535 +4 (+0.26%)
(8306)三菱UFJ 1368 +27 (+2.01%)
(3105)日清紡HD 1201 +11.5 (+0.97%)
(9303)住友倉庫 2635 +14 (+0.53%)
(6503)三菱電機 2200 +47.5 (+2.21%)
(1911)住友林業 4378 +55 (+1.27%)
(7272)ヤマハ発 1400.5 +12 (+0.86%)
(6448)ブラザー 2466.5 -7.5 (-0.30%)
(8002)丸紅 2511.5 +52 (+2.11%)
(6141)DMG森精機 2957.5 +52.5 (+1.81%)
(9140)商船三井 5225 +112 (+2.19%)
取引 無
買付金額 7,818,018
評価損益合計 +8,936,953 (+114.31%)