1月11日の株

 日経平均は大幅に4日続伸。608.14円高の35049.86円(出来高概算18億4000万株)

と1990年2月以来、33年11カ月ぶりの高値水準で取引を終えた。前日の米国市場でハ

イテク株が上伸した流れが波及したほか、一時1ドル=145円台後半まで進んだ円安

もあり、ハイテク株や輸出関連株を中心に買いが先行。日経平均は取引開始直後に3

5000円を回復しその後も35000円を挟んだ高値圏での推移を継続し、後場中盤にかけ

て35157.56円まで上げ幅を拡大させた。

 

 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1000を超え、全体の6割超を占めた。

セクター別では、33業種すべてが上昇し、輸送用機器、証券商品先物、卸売、機

械、保険の強さが目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファースト

リテ<9983>、東エレク<8035>、KDDI<9433>、ダイキン<6367>が堅調だった半面、ヤ

マトHD<9064>、テルモ<4543>、エムスリー<2413>、レーザーテック<6920>が軟化した。

 

 前日の米国市場は、インフレが鈍化し、米金融当局がハト派的な姿勢を保つとの

見方から、ハイテク関連株中心に買いが優勢となり、主要株価指数は上昇した。こ

の流れを受けて、東京市場でも半導体関連株など値がさ株中心に買われた。また、

ウィリアムズNY連銀総裁発言を映して、円安が進んだことも投資家心理を好転さ

せ、自動車や建設機械などの輸出関連株にも値を上げる銘柄が目立ち、日経平均

上げ幅は一時700円を超えた。さらに、1月限のオプションの特別清算指数(SQ)算

出日を前に、日経平均が連日節目を突破しているため、先物やオプションの売り方

が踏まされている側面もあり、上昇に弾みが付いた形となったようだ。

 

 日経平均は前日に続き、バブル崩壊後の戻り高値を更新し、心理的な節目の35000

円をも上抜けた。なお、注目の米CPIについては、総合指数が前年同月比3.2%上昇

と11月の3.1%上昇からわずかに伸び率は加速する一方、コア指数は前年同月比3.

8%上昇と11月の4.0%上昇から減速することが予想されている。インフレ基調を示

すコア指数が市場予想を上回ることになれば、米国での利下げ期待の後退からドル

高が一段と進み、株式市場には追い風となる可能性があり、結果が注目されてい

る。

 

日経平均   35,049.86    +608.14    (+1.77%)

TOPIX          2,482.87       +38.39    (+1.57%)

騰落レシオ(25日)  118.43 

 

監視銘柄

(4503)アステラス製薬  1764    +1    (+0.06%)

(7203)トヨタ自動車   2844   +99   (+3.61%)

(3003)ヒューリック   1569.5   +25.5   (+1.65%)

(9432)NTT   180.6    +3.7   (+2.09%) 

(5019)出光興産    805.3    +5.3    (+0.66%) 

(8766)東京海上   3690   +98   (+2.73%)

(8252)丸井G   2470   -34   (-1.36%)

(8593)三菱HCキャピタル   998.3    +20.5    (+2.10%)

(7182)ゆちょ銀行   1445.5   +10.5   (+0.73%)

(8306)三菱UFJ   1281   +21   (+1.67%)

(3105)日清紡HD   1180   +2.5   (+0.21%)

(9303)住友倉庫   2593   +22   (+0.86%)

(6503)三菱電機   2116    +71   (+3.47%)

(1911)住友林業   4361   +43   (+1.00%)

(7272)ヤマハ発   1329.5   +32   (+2.47%) 

(6448)ブラザー   2348.5   +13.5   (+0.58%)

(8002)丸紅   2399.5   +65.5   (+2.81%)

(6141)DMG森精機   2792.5   +18.5   (+0.67%)

(9140)商船三井   4790   +10   (+0.21%)

 

取引  無

買付金額   7,818,018

評価損益合計   +8,287,789   (+106.01%)