日経平均は大幅に5日続伸。527.25円高の35577.11円(出来高概算18億3000万株)
と連日で昨年来高値を更新して取引を終えた。値がさ株を中心に買いが先行し、日
経平均は取引開始直後には35839.65円まで上げ幅を広げた。また、好調な第1四半期
決算を発表したファーストリテ<9983>が一時7%近く上昇したことも投資家心理を上
向かせた。ただ、週末に加え、連日の上昇で短期的な高値警戒感も台頭しており、
利益を確保する売りもみられ、35500円前後でのこう着が続いた。
東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1000を超え、全体の6割超を占めた。
セクター別では、鉱業、その他製品、精密機器、サービスなど18業種が上昇。一
方、証券商品先物、パルプ紙、銀行、空運など15業種が下落した。指数インパクト
の大きいところでは、ファーストリテ、リクルートHD<6098>、信越化<4063>、TDK<6762>が堅調だった半面、エーザイ<4523>、ネクソン<3659>、7&iHD<3382>、大和ハウス<1925>が軟化した。
前日の米国市場は、米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、早期の利下げ
への思惑が後退したものの、主要株価指数は小幅ながら続伸した。また、東京市場
は米株高の流れを引き継いだほか、1月限のオプションの特別清算指数(SQ)算出に
絡んだ買いも加わり、日経平均の上げ幅は一時700円を超える場面もあった。また、
新NISA(少額投資非課税制度)の開始により、マイナス金利を敬遠した家計の資金
が株式市場に本格シフトし始めているといった声も聞かれた。
ただ、急ピッチの上昇に対する警戒感や1月限の特別清算指数(SQ)算出日を無事
に通過したことで、目先は騰勢が一服することが想定される。また、米国では12
日、バンク・オブ・アメリカやウェルズ・ファーゴなどの金融機関の決算が発表さ
れるほか、国内でも本日に安川電<6506>や15日の東宝<9602>など2月期決算企業の第
3四半期決算が発表され、投資家の関心は徐々に企業業績に向かっていこう。また、
東証が15日、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」企業を公表
するため、これまでに対応を「検討中」としている企業からは今後、資本政策や株
主還元の見直しが増えるといった期待が下支えとなりそうだ。
日経平均 35,577.11 +527.25 (+1.50%)
TOPIX 2,494.23 +11.36 (+0.46%)
騰落レシオ(25日) 116.67
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 1754 -10 (-0.57%)
(7203)トヨタ自動車 2837 -7 (-0.25%)
(3003)ヒューリック 1579.5 +10 (+0.64%)
(9432)NTT 180.4 -0.2 (-0.11%)
(5019)出光興産 813.9 +8.6 (+1.07%)
(8766)東京海上 3716 +26 (+0.70%)
(8252)丸井G 2482.5 +12.5 (+0.51%)
(8593)三菱HCキャピタル 987.9 -10.4 (-1.04%)
(7182)ゆちょ銀行 1445 -0.5 (-0.03%)
(8306)三菱UFJ 1267.5 -13.5 (-1.05%)
(3105)日清紡HD 1182 +2 (+0.17%)
(9303)住友倉庫 2601 +8 (+0.31%)
(6503)三菱電機 2142.5 +26.5 (+1.25%)
(1911)住友林業 4500 +139 (+3.19%)
(7272)ヤマハ発 1347 +17.5 (+1.32%)
(6448)ブラザー 2355.5 +7 (+0.30%)
(8002)丸紅 2435 +35.5 (+1.48%)
(6141)DMG森精機 2793 +0.5 (+0.02%)
(9140)商船三井 4844 +54 (+1.13%)
取引 無
買付金額 7,818,018
評価損益合計 +8,456,736 (+108.17%)