日経平均は反発。161.89円高の30858.85円(出来高概算19億8000万株)で取引を
終えた。日銀の金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)の再修正
が行われたが、マイナス金利解除といった過度な政策修正への警戒感が後退し、日
経平均は後場中盤に向けて上げ幅を広げ、一時30973.66円まで買われた。節目の310
00円台回復目前に迫ったが、取引終了後に植田和男日銀総裁の記者会見を控えてい
るほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちのなか、次第に模様眺めムード
が広がり、30800円前後での推移となった。
東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1400を超え、全体の8割超を占めた。
セクター別では、海運、電気機器、電気ガスの3業種を除く30業種が上昇し、保険、
水産農林、食料品、小売の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところで
は、KDDI<9433>、テルモ<4543>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、中外薬<4519>が堅調だった半面、アドバンテス<6857>、デンソー<6902>、レーザーテック<6920>、TDK<6762>、東エレク<8035>が軟調だった。
前日の米国市場では主要株価指数は上昇したものの、SOX指数は1.3%安となった
こともあり、東京市場では半導体関連株に売りが先行して始まった。一方、日銀の
政策修正に関する観測報道が伝わったことで、金利上昇への思惑から金融株には値
を上げる銘柄が目立った。午後に判明した日銀会合の結果は、観測報道通りの内容
だった。関係者からは「マイナス金利政策の解除はなく、観測報道通りだった」と
し、過度な政策修正への懸念が後退。日経平均は後場に入ると上げ幅を広げ、一時2
50円を超える上昇となった。その後は、FOMCの結果や米経済指標や国内外の主要企
業の決算発表などを控えており、それらを見極めたいと考える向きも多く、こう着
感が強まった。
FOMCでは、政策金利の据え置きが大方の見方だが、年内にあと1回の利上げがある
のかどうかを探る展開になり、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見内
容も確認したいだろう。また、米国ではアドバンスト・マイクロ・デバイセズ、キ
ャタピラーなどの決算発表が予定されており、業績動向も気掛かり材料となりそう
だ。
日経平均 30,858.85 +161.89 (+0.53%)
TOPIX 2,253.72 +22.48 (+1.01%)
騰落レシオ(25日) 80.12
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 1900 +6.5 (+0.34%)
(7203)トヨタ自動車 2590 +16 (+0.62%)
(3003)ヒューリック 1377 +45 (+3.38%)
(9432)NTT 176.8 +3.1 (+1.78%)
(7189)西日本FH 1786 +44 (+2.53%)
(8766)東京海上 3343 +61 (+1.86%)
(8252)丸井G 2369.5 +44 (+1.89%)
(8593)三菱HCキャピタル 988.9 +20.5 (+2.12%)
(7182)ゆちょ銀行 1399.5 +49 (+3.63%)
(8306)三菱UFJ 1257 +27 (+2.20%)
(3105)日清紡HD 1084 +15.5 (+1.45%)
(9303)住友倉庫 2408 +15 (+0.63%)
(6503)三菱電機 1677.5 -20.5 (-1.21%)
(1911)住友林業 3534 +77 (+2.23%)
(5706)三井金属鉱業 3899 +34 (+0.88%)
(6448)ブラザー 2339 +33 (+1.43%)
(8002)丸紅 2178 +8 (+0.37%)
(6141)DMG森精機 2469.5 -32 (-1.28%)
(9140)商船三井 3883 -239 (-5.80%)
取引 (8002)丸紅 2178 10株 買
買付金額 7,746,818
評価損益合計 +5,803,92 (+74.92%)