10月31日の株

 日経平均は反発。161.89円高の30858.85円(出来高概算19億8000万株)で取引を

終えた。日銀の金融政策決定会合イールドカーブ・コントロール(YCC)の再修正

が行われたが、マイナス金利解除といった過度な政策修正への警戒感が後退し、日

経平均は後場中盤に向けて上げ幅を広げ、一時30973.66円まで買われた。節目の310

00円台回復目前に迫ったが、取引終了後に植田和男日銀総裁の記者会見を控えてい

るほか、米連邦公開市場委員会FOMC)の結果待ちのなか、次第に模様眺めムード

が広がり、30800円前後での推移となった。

 

 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1400を超え、全体の8割超を占めた。

セクター別では、海運、電気機器、電気ガスの3業種を除く30業種が上昇し、保険、

水産農林、食料品、小売の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところで

は、KDDI<9433>、テルモ<4543>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、中外薬<4519>が堅調だった半面、アドバンテス<6857>、デンソー<6902>、レーザーテック<6920>、TDK<6762>、東エレク<8035>が軟調だった。

 

 前日の米国市場では主要株価指数は上昇したものの、SOX指数は1.3%安となった

こともあり、東京市場では半導体関連株に売りが先行して始まった。一方、日銀の

政策修正に関する観測報道が伝わったことで、金利上昇への思惑から金融株には値

を上げる銘柄が目立った。午後に判明した日銀会合の結果は、観測報道通りの内容

だった。関係者からは「マイナス金利政策の解除はなく、観測報道通りだった」と

し、過度な政策修正への懸念が後退。日経平均後場に入ると上げ幅を広げ、一時2

50円を超える上昇となった。その後は、FOMCの結果や米経済指標や国内外の主要企

業の決算発表などを控えており、それらを見極めたいと考える向きも多く、こう着

感が強まった。

 

 FOMCでは、政策金利の据え置きが大方の見方だが、年内にあと1回の利上げがある

のかどうかを探る展開になり、パウエル米連邦準備制度理事会FRB)議長の会見内

容も確認したいだろう。また、米国ではアドバンスト・マイクロ・デバイセズ、キ

ャタピラーなどの決算発表が予定されており、業績動向も気掛かり材料となりそう

だ。

 

日経平均   30,858.85    +161.89   (+0.53%)

TOPIX          2,253.72       +22.48     (+1.01%)

騰落レシオ(25日)  80.12

 

監視銘柄

(4503)アステラス製薬  1900    +6.5    (+0.34%)

(7203)トヨタ自動車   2590   +16   (+0.62%)

(3003)ヒューリック   1377   +45   (+3.38%)

(9432)NTT   176.8    +3.1   (+1.78%) 

(7189)西日本FH   1786   +44   (+2.53%)

(8766)東京海上   3343   +61   (+1.86%)

(8252)丸井G   2369.5   +44   (+1.89%)

(8593)三菱HCキャピタル   988.9    +20.5    (+2.12%)

(7182)ゆちょ銀行   1399.5   +49   (+3.63%)

(8306)三菱UFJ   1257   +27   (+2.20%)

(3105)日清紡HD   1084   +15.5   (+1.45%)

(9303)住友倉庫   2408   +15   (+0.63%)

(6503)三菱電機   1677.5    -20.5   (-1.21%)

(1911)住友林業   3534   +77   (+2.23%)

(5706)三井金属鉱業   3899   +34   (+0.88%)

(6448)ブラザー   2339   +33   (+1.43%)

(8002)丸紅   2178   +8   (+0.37%)

(6141)DMG森精機   2469.5   -32   (-1.28%)

(9140)商船三井   3883   -239   (-5.80%)

 

取引  (8002)丸紅   2178   10株   買

買付金額   7,746,818

評価損益合計   +5,803,92   (+74.92%)