日経平均は大幅続伸。742.80円高の31601.65円(出来高概算19億4000万株)で取
引を終えた。前日の米国市場で主要株価指数が上昇した流れが波及し、幅広く買わ
れた。また、前日の日銀金融政策決定会合が波乱なく通過し、植田総裁の会見でも
「粘り強く緩和を継続する」と語ったほか、為替介入額がなかったことで円安が進
んだことも投資家心理の改善につながった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果
が判明するため、見極めたいとの見方も多かったものの、トヨタ<7203>の上方修正
が支援材料につながり、日経平均は高値引けとなった。
東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1300を超え、全体の8割近くを占め
た。セクター別では、空運を除く32業種が上昇。輸送用機器、証券商品先物、海
運、精密機器、倉庫運輸の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところで
は、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、ファナック<
6954>、信越化<4063>が堅調だった半面、アドバンテス<6857>、日ハム<2282>、JAL<9201>が軟化した。
前日の米国市場は、FOMCを控える中で金利据え置きとの見方から、足もとの調整
で積み上がっていた売り方の買い戻す動きとなった。また円相場が1ドル=151円台
へと円安が進んでいることもあり、前日の日銀会合後のリバウンド基調が継続し
た。決算発表が本格化するなか、前日に好決算を発表したファナック、村田製<6981
>、スクリン<7735>、レーザーテック、三菱電<6503>などが買われた。また、本日午
後に決算を発表したトヨタは、2024年3月期通期業績予想を上方修正し、自社株買い
を発表した。
日経平均は25日線水準を上回ってきたため、今後は75日線水準を目指す動きにな
ってくる。FOMCは金利据え置きが見込まれており、今後の金融政策運営について、
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がどのような発言をするのか確認したい
ところだ。FOMCも波乱なく通過すれば、投資家の関心は本格化する企業決算に移っ
ていき、今下期業績回復を織り込みに行く動きが意識されてきそうだ。
日経平均 31,601.65 +742.80 (+2.41%)
TOPIX 2,310.68 +56.96 (+2.53%)
騰落レシオ(25日) 86.93
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 1944 +44 (+2.32%)
(7203)トヨタ自動車 2712 +122 (+4.71%)
(3003)ヒューリック 1405 +28 (+2.03%)
(9432)NTT 178.3 +1.5 (+0.85%)
(7189)西日本FH 1875 +89 (+4.98%)
(8766)東京海上 3420 +77 (+2.30%)
(8252)丸井G 2392.5 +23 (+0.97%)
(8593)三菱HCキャピタル 1004.5 +15.6 (+1.58%)
(7182)ゆちょ銀行 1415 +15.5 (+1.11%)
(8306)三菱UFJ 1292.5 +35.5 (+2.82%)
(3105)日清紡HD 1102 +18 (+1.66%)
(9303)住友倉庫 2436 +28 (+1.16%)
(6503)三菱電機 1921 +243.5 (+14.52%)
(1911)住友林業 3340 -194 (-5.49%)
(5706)三井金属鉱業 3879 -20 (-0.51%)
(6448)ブラザー 2371 +32 (+1.37%)
(8002)丸紅 2249 +71 (+3.26%)
(6141)DMG森精機 2544.5 +75 (+3.04%)
(9140)商船三井 3954 +71 (+1.83%)
取引 無
買付金額 7,746,818
評価損益合計 +7,197,126 (+92.90%)