11月1日の株

 日経平均は大幅続伸。742.80円高の31601.65円(出来高概算19億4000万株)で取

引を終えた。前日の米国市場で主要株価指数が上昇した流れが波及し、幅広く買わ

れた。また、前日の日銀金融政策決定会合が波乱なく通過し、植田総裁の会見でも

「粘り強く緩和を継続する」と語ったほか、為替介入額がなかったことで円安が進

んだことも投資家心理の改善につながった。米連邦公開市場委員会FOMC)の結果

が判明するため、見極めたいとの見方も多かったものの、トヨタ<7203>の上方修正

が支援材料につながり、日経平均は高値引けとなった。

 

 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1300を超え、全体の8割近くを占め

た。セクター別では、空運を除く32業種が上昇。輸送用機器、証券商品先物、海

運、精密機器、倉庫運輸の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところで

は、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、ファナック<

6954>、信越化<4063>が堅調だった半面、アドバンテス<6857>、日ハム<2282>、JAL<9201>が軟化した。

 

 前日の米国市場は、FOMCを控える中で金利据え置きとの見方から、足もとの調整

で積み上がっていた売り方の買い戻す動きとなった。また円相場が1ドル=151円台

へと円安が進んでいることもあり、前日の日銀会合後のリバウンド基調が継続し

た。決算発表が本格化するなか、前日に好決算を発表したファナック、村田製<6981

>、スクリン<7735>、レーザーテック、三菱電<6503>などが買われた。また、本日午

後に決算を発表したトヨタは、2024年3月期通期業績予想を上方修正し、自社株買い

を発表した。

 

 日経平均は25日線水準を上回ってきたため、今後は75日線水準を目指す動きにな

ってくる。FOMC金利据え置きが見込まれており、今後の金融政策運営について、

パウエル米連邦準備制度理事会FRB)議長がどのような発言をするのか確認したい

ところだ。FOMCも波乱なく通過すれば、投資家の関心は本格化する企業決算に移っ

ていき、今下期業績回復を織り込みに行く動きが意識されてきそうだ。

 

日経平均   31,601.65    +742.80   (+2.41%)

TOPIX          2,310.68       +56.96     (+2.53%)

騰落レシオ(25日)  86.93

 

監視銘柄

(4503)アステラス製薬  1944    +44    (+2.32%)

(7203)トヨタ自動車   2712   +122   (+4.71%)

(3003)ヒューリック   1405   +28   (+2.03%)

(9432)NTT   178.3    +1.5   (+0.85%) 

(7189)西日本FH   1875   +89   (+4.98%)

(8766)東京海上   3420   +77   (+2.30%)

(8252)丸井G   2392.5   +23   (+0.97%)

(8593)三菱HCキャピタル   1004.5    +15.6    (+1.58%)

(7182)ゆちょ銀行   1415   +15.5   (+1.11%)

(8306)三菱UFJ   1292.5   +35.5   (+2.82%)

(3105)日清紡HD   1102   +18   (+1.66%)

(9303)住友倉庫   2436   +28   (+1.16%)

(6503)三菱電機   1921    +243.5   (+14.52%)

(1911)住友林業   3340   -194   (-5.49%)

(5706)三井金属鉱業   3879   -20   (-0.51%)

(6448)ブラザー   2371   +32   (+1.37%)

(8002)丸紅   2249   +71   (+3.26%)

(6141)DMG森精機   2544.5   +75   (+3.04%)

(9140)商船三井   3954   +71   (+1.83%)

 

取引  無

買付金額   7,746,818

評価損益合計   +7,197,126   (+92.90%)