日経平均は大幅反発。389.91円高の30991.69円(出来高概算13億8000万株)で取
引を終えた。前日の大幅な下落に対する自律反発を狙った買いが優勢となったほ
か、香港や上海などアジア市場の株高や時間外取引での米国株価指数先物の上昇が
投資家心理を上向かせ、買い戻しの動きが強まった。日経平均は前引けにかけて上
げ幅を広げ、31081.48円まで上昇した。午後に入ると、来週に予定される日米の金
融政策決定会合の結果や、中東情勢の動向なども気がかりで次第に模様眺めムード
が広がり、31000円を挟んでのもみ合いが続いていた。
東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1500を超え、全体の9割超を占めた。
セクター別では、医薬品と電気ガスの2業種を除く31業種が上昇。海運、鉱業、非鉄
金属、金属製品の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、東エ
レク<8035>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>、中外薬<4519>が堅調だった。半面、武田<4502>、キヤノン<7751>、日立建機<6305>、ソニーG<6758>、エーザイ<4523>が軟化した。
前日の米国市場は、メタ・プラットフォームズなどテック株などが売られ、主要
株価指数は下落した。しかし、東京市場では材料視されず、前日の急激な下げの反
動から値がさハイテク株中心に幅広い銘柄に買いが先行して始まった。また、市場
予想を超える業績好調が確認された米インテルやアマゾン・ドット・コムが時間外
取引で上伸していることも支援材料となり、半導体関連株などを買い戻すきっかけ
につながったようだ。さらに、決算を受けてあく抜け感が広がった富士通<6702>が
急伸したほか、市場予想上回る決算を発表した日東電工<6988>など決算内容を受け
た個別材料株物色も活発だった。
日経平均はひとまず反発する形にはなったが、先行き懸念は依然として残ってい
る。中東情勢がこの週末に一段と緊迫する可能性があるほか、国内主要企業の業績
動向も気がかりだ。さらに来週30日からは日銀の金融政策決定会合、31日からは米
連邦公開市場委員会(FOMC)を控えている。国内では金融政策の修正観測への思惑
が強まっているほか、米国では今回は据え置き見通しだが、年内にあと1回の利上げ
があるのかなど、当局の発言内容を確認したいと見ている投資家も多い。
日経平均 30,991.69 +389.91 (+1.27%)
TOPIX 2,254.65 +30.40 (+1.37%)
騰落レシオ(25日) 83.63
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 1928.5 +4.5 (+0.23%)
(7203)トヨタ自動車 2638.5 +44 (+1.70%)
(3003)ヒューリック 1339 +18 (+1.36%)
(9432)NTT 175.4 +1.9 (+1.10%)
(7189)西日本FH 1775 +74 (+4.35%)
(8766)東京海上 3351 +15 (+0.45%)
(8252)丸井G 2358 +26 (+1.11%)
(8593)三菱HCキャピタル 987.2 +24.5 (+2.54%)
(7182)ゆちょ銀行 1376.5 +39 (+2.92%)
(8306)三菱UFJ 1254.5 +28 (+2.28%)
(3105)日清紡HD 1100 +22 (+2.04%)
(9303)住友倉庫 2424 +61 (+2.58%)
(6503)三菱電機 1756 +28 (+1.62%)
(1911)住友林業 3547 +68 (+1.95%)
(5706)三井金属鉱業 3859 +93 (+2.47%)
(6448)ブラザー 2382 +24 (+1.02%)
(8002)丸紅 2220.5 +35.5 (+1.62%)
(6141)DMG森精機 2482.5 +48.5 (+1.99%)
(9140)商船三井 4090 +121 (+3.05%)
取引 無
買付金額 7,725,008
評価損益合計 +6,257,539 (+81.00%)