10月11日の株

 日経平均は続伸。189.98円高の31936.51円(出来高概算13億2000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で長期金利の低下を受けて買われた流れを引き継ぐ格好から、半導体関連などグロース株中心に買いが先行して始まった。

日経平均後場中盤にかけて上げ幅を広げ、32037.07円まで上伸し、取引時間中としては、6営業日ぶりに心理的な節目の32000円台を回復した。ただ、連日の上昇による反動や米国では9月の米卸売物価指数(PPI)や9月開催の米連邦公開市場委員会FOMC)議事要旨の公表を控えていることもあり、その後は32000円を挟んだこう着が続いた。

 

 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1400を超え、全体の8割近くを占めた。セクター別では、ゴム製品、精密機器、輸送用機器など7業種が上昇。一方、海運、鉄鋼、倉庫運輸、水産農林、卸売など26業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、レーザーテック<6920>が堅調だった半面、NTTデータG<9613>、伊藤忠<8001>、川崎船<9107>、アステラス薬<4503>が軟化した。

 

 前日の米国市場は、アトランタ連銀のボスティック総裁が「米連邦準備制度理事会FRB)はこれ以上利上げする必要はない」との見解を示すなど、このところFRB高官らのハト派的な発言が相次いでいることから米長期金利は低下、これを手掛かりに米国市場では買い戻しの動きが強まった。東京市場もこの流れを映して指数寄与度の大きい値がさ株に値を上げる銘柄が増え、日経平均の上げ幅は一時300円に迫る場面があった。

 

 日経平均は続伸し、一時32000円台を回復したものの、東証プライム市場の騰落数は値下がり銘柄数の方が多く、一部の半導体関連株の上昇が相場を支えた形だ。

長期金利の上昇は一服しているものの、経済指標次第では再び上昇するのではないかとの不安感も残っている。このため、投資家の関心は、今夜に予定される。

PPIFOMC議事要旨の中身であり、追加的な利上げが本当に不要なのかどうか確認た

いところだろう。また、翌日には9月の米消費者物価指数(CPI)の発表も控えているだけに、結果を受けた米国市場の動きに左右される展開が続きそうだ。

 

日経平均   31,936.51    +189.98   (+0.60%)

TOPIX          2,307.84       -4.85     (-0.19%)

騰落レシオ(25日)  86.22

 

監視銘柄

(4503)アステラス製薬  2039.5    -20    (-0.97%)

(7203)トヨタ自動車   2651   +26.5   (+1.01%)

(3003)ヒューリック   1369   -5.5   (-0.40%)

(9432)NTT   176.3    -0.2    (-0.11%) 

(7189)西日本FH   1768   +13   (+0.74%)

(8766)東京海上   3438   -4   (-0.12%)

(8252)丸井G   2423   +3.5   (+0.14%)

(8593)三菱HCキャピタル   989.9    -3.1    (-0.31%)

(7182)ゆちょ銀行   1328   -21   (-1.56%)

(8306)三菱UFJ   1253.5   -6.5   (-0.52%)

(3105)日清紡HD   1094   -10.5   (-0.95%)

(9303)住友倉庫   2402   -32   (-1.31%)

(6503)三菱電機   1786.5    -26   (-1.43%)

(1911)住友林業   3701   -14   (-0.38%)

(5706)三井金属鉱業   3727   -37   (-0.98%)

(6448)ブラザー   2417   -32.5   (-1.33%)

(8002)丸紅   2283.5   -16   (-0.70%)

(6141)DMG森精機   2518   +1   (+0.04%)

(9140)商船三井   4139   -119   (-2.79%)

 

取引  無

買付金額   7,703,258

評価損益合計   +6,443,756   (+83.65%)