日経平均は小幅に反発。56.85円高の32371.90円(出来高概算15億8000万株)で取
引を終えた。前日の米国市場では長期金利の上昇が重荷となり、金利動向に敏感な
半導体関連などグロース株中心に売られ、主要株価指数は下落した。この流れを受
けた日経平均は売り先行で始まると、前場序盤には31960.32円まで水準を切り下
げ、取引時間中としては8月28日以来、約1カ月ぶりに心理的な節目である32000円を
割り込んだ。ただ、配当の再投資に伴う先回り買いや先物買いが大引けにかけ入
り、日経平均は後場終盤にかけて切り返し、本日の高値で取引を終えた。
東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1300を超え、全体の7割超を占めた。
セクター別では、医薬品、その他金融、不動産など20業種が上昇。一方、海運、電
気ガス、鉄鋼、その他製品など13業種が下落した。指数インパクトの大きいところ
では、アドバンテス<6857>、中外薬<4519>、第一三共<4568>、東エレク<8035>が堅
調だった半面、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、信越化<4063>が軟調だっ
た。
前日の米国市場は、金融引き締めが長期化するとの観測が広がるなか、長期金利
が一時4.56%と2007年10月以来の高水準を付けるなか、主要株価指数は下落した。
また、米政府機関が一部閉鎖になるリスクや、中国の不動産開発大手、中国恒大集
団の清算リスクを巡る懸念も投資家心理を圧迫し、日経平均の下げ幅は一時350円を
超える場面があった。ただ、本日は9月中間期の権利付最終売買日とあって、権利取
りを狙った買いが入ったほか、配当落ちに伴う目減り分を補うため、機関投資家に
よる配当の再投資が相場を下支えする形になった。朝安の半導体関連株の一角も切
り返しをみせたことが、投資家心理を明るくさせた。
日経平均は一時的とはいえ、心理的な節目の32000円を割り込んだことで、8月安
値の31275円が目先的な下値のめどになると見ている投資家が多い。8月の下落局面
でも米国の金融引き締めの長期化懸念で米ハイテク株安が響き、国内でも半導体関
連株が下落した経緯があるだけに、今回も同様の動きになるかが警戒される。
明日のスケジュールでは、午前中に2年物国債の入札が予定されるほか、午後取引時間中に8月の建機出荷が発表される。海外では8月の豪小売売上高、9月の独消費者物価指数(CPI)速報値が開示される。また米国では4~6月期のGDP確定値、8月の仮契約住宅販売指数、週間の新規失業保険申請件数などが注目され、米7年物国債の入札も行われる。このほか、クックFRB理事の講演やパウエルFRB議長の討論会参加が予定され市場の関心が高い。なお、あすは韓国、マレーシア、インドネシアは休場となる。
日経平均 32,371.90 +56.85 (+0.18%)
TOPIX 2,379.53 +7.59 (+0.32%)
騰落レシオ(25日) 132.14
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 2166 +28 (+1.31%)
(7203)トヨタ自動車 2748 +31.5 (+1.16%)
(3003)ヒューリック 1362.5 +9.5 (+0.70%)
(9432)NTT 183.2 +1.9 (+1.05%)
(7189)西日本FH 1769 -25 (-1.39%)
(8766)東京海上 3645 -12 (-0.33%)
(8252)丸井G 2542.5 +10.5 (+0.41%)
(8593)三菱HCキャピタル 1049 +7 (+0.67%)
(7182)ゆちょ銀行 1322.5 -4.5 (-0.34%)
(8306)三菱UFJ 1313 +3 (+0.23%)
(3105)日清紡HD 1142 +16.5 (+1.47%)
(9303)住友倉庫 2530 +6 (+0.24%)
(6503)三菱電機 1911 +40 (+2.14%)
(1911)住友林業 3898 -32 (-0.81%)
(5706)三井金属鉱業 3954 +6 (+0.15%)
(6448)ブラザー 2443.5 -0.5 (-0.02%)
(8002)丸紅 2453 -1.5 (-0.06%)
(6141)DMG森精機 2631.5 -4.5 (-0.17%)
(9140)商船三井 4446 -69 (-1.53%)
取引 無
買付金額 7,635,668
評価損益合計 +7,317,945 (+95.84%)