11月16日の株

 日経平均は4日ぶりに反落。95.29円安の33424.41円(出来高概算14億5000万株)

で取引を終えた。前日に今年最大の上げ幅を記録したため短期的な高値警戒感から

利食い売りが先行して始まった。ただ、円相場が再び1ドル=151円台に乗せてきて

いるため、自動車など輸出関連株などの一角がしっかりで、前場中盤にかけては336

14.13円と切り返す場面もあった。その後、米中首脳会談後の会見で、バイデン米大

統領が「中国の習近平国家主席は独裁者」などとするヘッドラインが伝わったこと

を受け、米中関係悪化が懸念され、半導体関連など値がさ株中心に再び売りが強ま

り、日経平均は再度マイナスに転じ、33233.84円まで下押した。しかし、日本株

年末ラリーへの期待は根強く、売り一巡後は押し目を拾う動きが強まり下げ渋りを

見せた。

 

 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1200を超え、全体の7割超を占めた。

セクター別では、石油石炭、サービス、鉄鋼など9業種が上昇。一方、小売、医薬

品、食料品、証券商品先物など23業種が下落し、不動産は変わらずだった。指数イ

ンパクトの大きいところでは、リクルートHD<6098>、信越化<4063>、ソフトバンクG

<9984>、レーザーテック<6920>が堅調だった半面、アドバンテス<6857>KDDI<9433

>、第一三共<4568>、キッコーマン<2801>、エムスリー<2413>が軟調だった。

 

 前日の米国市場は、10月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回ったことを受

け、高インフレに対する懸念が薄らいだことがプラス材料になり、主要株価指数

上昇した。ただ、東京市場は急ピッチの上昇に対する反動から利益確定売りが先行

する展開だった。前場終盤にかけて、米中首脳会談後のバイデン大統領の発言を速

報したことで、米中摩擦激化への懸念から先物売りが増加したほか、現物市場でも

半導体関連株などが売られる場面も見られ、日経平均の下げ幅は一時280円を超え

た。

 

 日経平均は今月に入り9%近く上昇しているため、当然の一服とみる向きが多い。

また、米中関係悪化に関するヘッドラインを受けて、利食い売りが出たが、目先の

過熱感が解消されれば、再び日経平均は、7月に記録した年初来高値更新を目指す動

きになっていくことになるだろう。また、国内主要企業の決算発表が一巡し、改め

て堅調な企業業績への期待感も台頭し始めており、株価水準が下がったところで

は、押し目狙いのスタンスで望みたい。

 

日経平均   33,424.41    -95.29    (-0.28%)

TOPIX          2,368.62       -4.60     (-0.19%)

騰落レシオ(25日)  96.97

 

監視銘柄

(4503)アステラス製薬  1751.5    -19.5    (-1.10%)

(7203)トヨタ自動車   2879   +19   (+0.66%)

(3003)ヒューリック   1411   -9.5   (-0.67%)

(9432)NTT   172    -0.2   (-0.12%) 

(7189)西日本FH   1667   -19   (-1.13%)

(8766)東京海上   3454   -25   (-0.72%)

(8252)丸井G   228.5   -48.5   (-2.13%)

(8593)三菱HCキャピタル   939.5    -7.8    (-0.82%)

(7182)ゆちょ銀行   1391.5   +3.5   (+0.25%)

(8306)三菱UFJ   1264   +5   (+0.40%)

(3105)日清紡HD   1115   +5   (+0.45%)

(9303)住友倉庫   2361   -39   (-1.63%)

(6503)三菱電機   1953    -10   (-0.51%)

(1911)住友林業   3684   -24   (-0.65%)

(7272)ヤマハ発   3716   -48   (-1.28%)

(6448)ブラザー   2480.5   -59   (-2.32%)

(8002)丸紅   2372.5   -28.5   (-1.19%)

(6141)DMG森精機   2657   +25.5   (+0.97%)

(9140)商船三井   3831   +5   (+0.13%)

 

取引  無

買付金額   7,818,018

評価損益合計   +7,410,348   (+94.79%)