日経平均は4日ぶりに反落。95.29円安の33424.41円(出来高概算14億5000万株)
で取引を終えた。前日に今年最大の上げ幅を記録したため短期的な高値警戒感から
利食い売りが先行して始まった。ただ、円相場が再び1ドル=151円台に乗せてきて
いるため、自動車など輸出関連株などの一角がしっかりで、前場中盤にかけては336
14.13円と切り返す場面もあった。その後、米中首脳会談後の会見で、バイデン米大
統領が「中国の習近平国家主席は独裁者」などとするヘッドラインが伝わったこと
を受け、米中関係悪化が懸念され、半導体関連など値がさ株中心に再び売りが強ま
り、日経平均は再度マイナスに転じ、33233.84円まで下押した。しかし、日本株の
年末ラリーへの期待は根強く、売り一巡後は押し目を拾う動きが強まり下げ渋りを
見せた。
東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1200を超え、全体の7割超を占めた。
セクター別では、石油石炭、サービス、鉄鋼など9業種が上昇。一方、小売、医薬
品、食料品、証券商品先物など23業種が下落し、不動産は変わらずだった。指数イ
ンパクトの大きいところでは、リクルートHD<6098>、信越化<4063>、ソフトバンクG
<9984>、レーザーテック<6920>が堅調だった半面、アドバンテス<6857>KDDI<9433
>、第一三共<4568>、キッコーマン<2801>、エムスリー<2413>が軟調だった。
前日の米国市場は、10月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回ったことを受
け、高インフレに対する懸念が薄らいだことがプラス材料になり、主要株価指数は
上昇した。ただ、東京市場は急ピッチの上昇に対する反動から利益確定売りが先行
する展開だった。前場終盤にかけて、米中首脳会談後のバイデン大統領の発言を速
報したことで、米中摩擦激化への懸念から先物売りが増加したほか、現物市場でも
半導体関連株などが売られる場面も見られ、日経平均の下げ幅は一時280円を超え
た。
日経平均は今月に入り9%近く上昇しているため、当然の一服とみる向きが多い。
また、米中関係悪化に関するヘッドラインを受けて、利食い売りが出たが、目先の
過熱感が解消されれば、再び日経平均は、7月に記録した年初来高値更新を目指す動
きになっていくことになるだろう。また、国内主要企業の決算発表が一巡し、改め
て堅調な企業業績への期待感も台頭し始めており、株価水準が下がったところで
は、押し目狙いのスタンスで望みたい。
日経平均 33,424.41 -95.29 (-0.28%)
TOPIX 2,368.62 -4.60 (-0.19%)
騰落レシオ(25日) 96.97
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 1751.5 -19.5 (-1.10%)
(7203)トヨタ自動車 2879 +19 (+0.66%)
(3003)ヒューリック 1411 -9.5 (-0.67%)
(9432)NTT 172 -0.2 (-0.12%)
(7189)西日本FH 1667 -19 (-1.13%)
(8766)東京海上 3454 -25 (-0.72%)
(8252)丸井G 228.5 -48.5 (-2.13%)
(8593)三菱HCキャピタル 939.5 -7.8 (-0.82%)
(7182)ゆちょ銀行 1391.5 +3.5 (+0.25%)
(8306)三菱UFJ 1264 +5 (+0.40%)
(3105)日清紡HD 1115 +5 (+0.45%)
(9303)住友倉庫 2361 -39 (-1.63%)
(6503)三菱電機 1953 -10 (-0.51%)
(1911)住友林業 3684 -24 (-0.65%)
(7272)ヤマハ発 3716 -48 (-1.28%)
(6448)ブラザー 2480.5 -59 (-2.32%)
(8002)丸紅 2372.5 -28.5 (-1.19%)
(6141)DMG森精機 2657 +25.5 (+0.97%)
(9140)商船三井 3831 +5 (+0.13%)
取引 無
買付金額 7,818,018
評価損益合計 +7,410,348 (+94.79%)