名実ともに7月相場入りとなった3日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比564円高の3万3753円と大幅反発。今週はETFの分配金捻出のための換金売りが頭を抑え、スケジュール的にも6月FOMCの議事要旨や週末の米雇用統計といった重要イベントを控えることで、そう簡単には上値を追えないだろうという見方が強かった。ところが、その思惑は週明け早々に大きく覆された格好だ。
ナスダック総合株価指数は年初から30%を超えた。金融引き締め懸念が世界的に拭えないなかにあって、ハイテクセクターが際立って買われていることに違和感もあるが、これが現実である。ちなみに日経平均もナスダック指数と波動が似通っており、年初から30%超の上昇で両指数揃って年初来高値を更新した。その上昇スピードは確かにバブル的色彩を帯びているのだが、これでは買えないと手を拱(こまね)いているうちに、株価は更に中空へと舞い上がっていく。「出遅れた機関投資家は機会損失に頭を抱えている。これを取り戻すために売りから入って、下がったところでドテン買いを入れ保有株のポジションを増やしたいと考える」が、なかなかその目論見通りには進んでいないのが今の相場である。
日経平均は大幅反発。先週末6月30日の米株式市場でNYダウは続伸。個人消費支出(PC
E)コア価格指数の伸びが鈍化したため、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観
測が後退し買いが先行。金利低下に伴いハイテクも買い戻され相場を押し上げた。堅
調な米株式相場を受けた今日の日経平均は328.56円高からスタート。米株高に加え、
取引開始前に発表された6月の日銀全国企業短期経済観測調査(短観)で、大企業・製
造業の業況判断指数(DI)が7四半期ぶりに改善したことが、株価支援要因となった。
また、香港ハンセン指数や上海総合指数が大きく上昇したことや、ダウ平均先物が下
値の堅い展開だったことも東京市場の安心感となり、終値ベースでの年初来高値を更
新して取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比564.29円高の33753.33円となった。東証プライムの売買高
は14億1192万株、売買代金は3兆4046億円だった。セクターでは全業種が値上がり。機
械、電気機器、海運業などが上昇率上位となった。東証プライムの値上がり銘柄は全
体の81%、対して値下がり銘柄は15%となった。
日経平均 33,753.33 +564.29 (+1.70%)
騰落レシオ(25日) 119.70
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 2144.5 -4.5 (-0.21%)
(7203)トヨタ自動車 2325.5 +17 (+0.74%)
(3003)ヒューリック 1247 +16 (+1.30%)
(9432)NTT 171.2 +0.7 (+0.41%)
(7189)西日本FH 1274 -1 (-0.08%)
(8766)東京海上 3345 +30 (+0.90%)
(8795)T&DHD 2127.5 +22 (+1.04%)
(8593)三菱HCキャピタル 871 +16.5 (+1.93%)
(7182)ゆちょ銀行 1122 -2 (-0.18%)
(8306)三菱UFJ 1085.5 +20.5 (+1.92%)
(3105)日清紡HD 1208.5 +18.5 (+1.55%)
(9303)住友倉庫 2412 +44 (+1.86%)
(6503)三菱電機 2044 +17 (+0.84%)
(1911)住友林業 3508 +25 (+0.72%)
(5706)三井金属鉱業 3341 +32 (+0.97%)
(6448)ブラザー 2135 +35.5 (+1.69%)
(8002)丸紅 2483 +43.5 (+1.78%)
(6141)DMG森精機 2551.5 +63.5 (+2.55%)
(9140)商船三井 3526 +70 (+2.03%)
取引 無
買付金額 7,426,918
評価損益合計 +7,634,109 (+102.79%)