日経平均は続落。139.18円安の39442.63円(出来高概算16億株)で取引を終え
た。10日の米国市場は3月の米消費者物価指数(CPI)を受けて早期利下げ観測が後
退し、幅広い銘柄が売られた。この流れが波及する格好から東京市場も主力株を中
心に売りが先行して始まり、日経平均は取引開始直後には39065.31円まで下げた。
ただ、主要企業の2024年3月期決算発表を前にして、堅調な企業業績に対する期待な
どは根強く、銀行や不動産などバリュー株に投資資金がシフトし、売り一巡後は下
げ渋っていた。
東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が900に迫り、全体の過半数を占め
た。セクター別では、鉱業、石油石炭、電気ガス、銀行など16業種が上昇。一方、
不動産、精密機器、小売、情報通信、パルプ紙など16業種が下落し、鉄鋼は変わら
ずだった。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ソシオネクス
ト<6526>、トヨタ<7203>、デンソー<6902>がしっかりだった半面、東エレク<8035
>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>が軟調だった。
注目を集めた米CPIは、総合指数が前年同月比3.5%上昇、コア指数が3.8%上昇と
いずれも市場予想(3.4%上昇、3.7%上昇)を上回り、米国のインフレ抑制には時
間が掛かるとの見方から、利下げ期待が後退。米株安の流れを受け、日経平均の下
げ幅は一時500円を超えた。円相場が一時1ドル=153円台と1990年6月以来約34年ぶ
りの円安水準になったが、トヨタやデンソーなどの輸出関連株の一角に買いが入っ
ただけで、全般に好影響をもたらす材料にはならなかった。ただ、日米の長期金利
上昇による利ざや改善期待から銀行株、中東情勢の緊迫化への懸念を背景にした原
油市況高など材料株も買われ、売り一巡後は下げ渋りをみせた。
米国では11日、3月の卸売物価指数(PPI)の発表やウィリアムズ・ニューヨーク
連銀総裁など米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言機会が予定されている。PPI
は前年同月比2.2%上昇と2月から伸びが拡大することが見込まれている。市場予想
を上回る堅調さを示せば、一段と早期の利下げ観測が後退し、本日と同様にリスク
資産を圧縮する動きが続きかねないとの見方が多い。
日経平均 39,442.63 -139.18 (-0.35%)
TOPIX 2,746.96 +4.17 (+0.15%)
騰落レシオ(25日) 114.14
SOX指数 4,790.35 -80.46 (-1.65%) (2024-04-10 17:16)
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 1584.5 +10.5 (+0.67%)
(7203)トヨタ自動車 3,781 +41 (+1.10%)
(3003)ヒューリック 1,497.5 -25.5 (-1.67%)
(9432)NTT 175.3 -0.3 (-0.17%)
(5019)出光興産 1,087 +28 (+2.64%)
(8766)東京海上 4,784 +39 (+0.82%)
(8252)丸井G 2,414 -19.5 (-0.80%)
(8593)三菱HCキャピタル 1,059 +1.5 (+0.14%)
(7182)ゆちょ銀行 1,586 +16 (+1.02%)
(8306)三菱UFJ 1,562.5 +26.5 (+1.73%)
(3105)日清紡HD 1,212.5 -5.5 (-0.45%)
(9303)住友倉庫 2,629 +20 (+0.77%)
(6503)三菱電機 2,589.5 +83 (+3.31%)
(1911)住友林業 4,798 -197 (-3.94%)
(7272)ヤマハ発 1,411.5 -18 (-1.26%)
(6448)ブラザー 2,859.5 -20 (-0.69%)
(8002)丸紅 2,686.5 +24 (+0.90%)
(6141)DMG森精機 4,217 +80 (+1.93%)
(7011)三菱重 1,387 +48 (+3.58%)
取引 無
買付金額 7,818,018
評価損益合計 +11,848,125 (+151.55%)