2024年4月11日の株

 日経平均は続落。139.18円安の39442.63円(出来高概算16億株)で取引を終え

た。10日の米国市場は3月の米消費者物価指数(CPI)を受けて早期利下げ観測が後

退し、幅広い銘柄が売られた。この流れが波及する格好から東京市場も主力株を中

心に売りが先行して始まり、日経平均は取引開始直後には39065.31円まで下げた。

ただ、主要企業の2024年3月期決算発表を前にして、堅調な企業業績に対する期待な

どは根強く、銀行や不動産などバリュー株に投資資金がシフトし、売り一巡後は下

げ渋っていた。

 

 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が900に迫り、全体の過半数を占め

た。セクター別では、鉱業、石油石炭、電気ガス、銀行など16業種が上昇。一方、

不動産、精密機器、小売、情報通信、パルプ紙など16業種が下落し、鉄鋼は変わら

ずだった。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ソシオネクス

ト<6526>、トヨタ<7203>、デンソー<6902>がしっかりだった半面、東エレク<8035

>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>が軟調だった。

 

 注目を集めた米CPIは、総合指数が前年同月比3.5%上昇、コア指数が3.8%上昇と

いずれも市場予想(3.4%上昇、3.7%上昇)を上回り、米国のインフレ抑制には時

間が掛かるとの見方から、利下げ期待が後退。米株安の流れを受け、日経平均の下

げ幅は一時500円を超えた。円相場が一時1ドル=153円台と1990年6月以来約34年ぶ

りの円安水準になったが、トヨタデンソーなどの輸出関連株の一角に買いが入っ

ただけで、全般に好影響をもたらす材料にはならなかった。ただ、日米の長期金利

上昇による利ざや改善期待から銀行株、中東情勢の緊迫化への懸念を背景にした原

油市況高など材料株も買われ、売り一巡後は下げ渋りをみせた。

 

 米国では11日、3月の卸売物価指数(PPI)の発表やウィリアムズ・ニューヨーク

連銀総裁など米連邦準備制度理事会FRB)高官の発言機会が予定されている。PPI

は前年同月比2.2%上昇と2月から伸びが拡大することが見込まれている。市場予想

を上回る堅調さを示せば、一段と早期の利下げ観測が後退し、本日と同様にリスク

資産を圧縮する動きが続きかねないとの見方が多い。

 

日経平均   39,442.63    -139.18   (-0.35%)

TOPIX          2,746.96       +4.17    (+0.15%)

騰落レシオ(25日)  114.14

SOX指数 4,790.35    -80.46  (-1.65%)   (2024-04-10  17:16) 

監視銘柄

(4503)アステラス製薬  1584.5    +10.5    (+0.67%)

(7203)トヨタ自動車   3,781   +41   (+1.10%)

(3003)ヒューリック   1,497.5   -25.5   (-1.67%)

(9432)NTT   175.3    -0.3   (-0.17%) 

(5019)出光興産    1,087    +28    (+2.64%) 

(8766)東京海上   4,784   +39   (+0.82%)

(8252)丸井G   2,414   -19.5   (-0.80%)

(8593)三菱HCキャピタル   1,059   +1.5    (+0.14%)

(7182)ゆちょ銀行   1,586    +16    (+1.02%)

(8306)三菱UFJ   1,562.5   +26.5   (+1.73%)

(3105)日清紡HD   1,212.5   -5.5   (-0.45%)

(9303)住友倉庫   2,629   +20    (+0.77%)

(6503)三菱電機   2,589.5    +83   (+3.31%)

(1911)住友林業   4,798    -197    (-3.94%)

(7272)ヤマハ発   1,411.5    -18   (-1.26%) 

(6448)ブラザー   2,859.5   -20   (-0.69%)

(8002)丸紅   2,686.5   +24   (+0.90%)

(6141)DMG森精機   4,217   +80   (+1.93%)

(7011)三菱重   1,387   +48   (+3.58%) 

取引  無

買付金額   7,818,018

評価損益合計   +11,848,125   (+151.55%)