12月8日の株

 日経平均は大幅続落。550.45円安の32307.86円(出来高概算20億4000万株)と11

月8日以来1カ月ぶりに終値で32500円を割り込んで取引を終えた。植田和男日銀総裁

の「チャレンジング」発言を受けた円急騰を背景に幅広い銘柄に売りが先行し、日

経平均は後場終盤には32205.38円まで下押しした。また、12月限の先物・オプショ

ンの特別清算指数(SQ)算出に関連した現物株の売買が売り越しだったことも響い

た。急ピッチの下げに対する反動から自律反発を狙った買いなども期待されたもの

の、日銀による早期の政策修正への警戒感が強く、下値模索の展開が続いた。

 

 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1400を超え、全体の8割超を占めた。

セクター別では、空運、銀行、パルプ紙の3業種を除く30業種が下落。輸送用機器、

ゴム製品、鉱業、鉄鋼の下落が際立っていた。指数インパクトの大きいところで

は、HOYA<7741>、ニチレイ<2871>、花王<4452>、ニトリHD<9843>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、信越化<4063>、東エレク<8035>、トヨタ<7203>、ファナック<6954>が軟調だった。

 

 植田日銀総裁が7日の参院財政金融委員会で、金融政策について、「年末から来年

にかけて一段とチャレンジングになる」と述べたことから、日銀の政策修正への思

惑につながり、前日の米国市場では円が急騰し、一時1ドル141円台後半と8月上旬以

来約4カ月ぶりの水準まで円高が進んだ。米国株市場では主要株価指数がそろって上

昇したものの、東京市場では円高進行が嫌気され、幅広い銘柄に売りが優勢とな

り、日経平均の下げ幅は一時600円を超える場面があった。

 

 円急騰の要因は、日銀が早期にマイナス金利を解除するのではないかと思惑が広

がったためだ。日銀の政策スタンスを改めて確認する必要が出てきたため、本日は

ひとまずリスク回避的な動きが強まった形のようだ。一方、米国では今夜、11月の

雇用統計が発表される。米国市場で織り込まれている3月の利下げ観測と整合的な内

容になるのかに注目が集まっている。

 

日経平均   32,307.86    -550.45    (-1.68%)

TOPIX          2,324.47       -35.44     (-1.50%)

騰落レシオ(25日)  98.29 

 

監視銘柄

(4503)アステラス製薬  1745    -42    (-2.35%)

(7203)トヨタ自動車   2680.5   -114   (-4.08%)

(3003)ヒューリック   1485.5   -35   (-2.30%)

(9432)NTT   170.5    -2.1   (-1.22%) 

(5019)出光興産    3935    -70    (-1.75%)

(8766)東京海上   3718   -65   (-1.72%)

(8252)丸井G   2321.5   -26   (-1.11%)

(8593)三菱HCキャピタル   967.3    -21.7    (-2.19%)

(7182)ゆちょ銀行   1487   +33   (+2.27%)

(8306)三菱UFJ   1257   +3   (+0.24%)

(3105)日清紡HD   1088.5   -19   (-1.72%)

(9303)住友倉庫   2509   -14   (-0.55%)

(6503)三菱電機   1954.5    -23.5   (-1.19%)

(1911)住友林業   3782   -121   (-3.10%)

(7272)ヤマハ発   3734   -78   (-2.05%)

(6448)ブラザー   2528   -24   (-0.94%)

(8002)丸紅   2226.5   -71.5   (-3.10%)

(6141)DMG森精機   2563   -76   (-2.88%)

(9140)商船三井   3970   -73   (-1.81%)

 

取引  無

買付金額   7,818,018

評価損益合計   +7,169,996   (+91.71%)