日経平均は大幅続伸。812.06円高の40815.66円(出来高概算22億1000万株)と4日
に記録した終値での過去最高値を更新して取引を終えた。前日の米国市場で、主要
な株価指数が最高値を更新した流れを引き継ぎ、値がさハイテク株や、円安傾向を
受けて自動車などの輸出株に値を上げる銘柄が目立った。連日の株価上伸を背景に
利益確定売りが出て、上げ幅を縮める場面もあったものの、日米の中銀イベントを
無事に通過したことで海外投資家による日本株への再投資期待や来週に迫る配当の
再投資に伴う先物買いを見越した動きもあり、大引けにかけて40823.32円まで水準
を切り上げる場面も見られた。
東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1100を超え、全体の7割近くを占め
た。セクター別では、パルプ紙、銀行、卸売、輸送用機器、保険など30業種が上
昇。一方、海運、陸運、食料品の3業種が下落した。指数インパクトの大きいところ
では、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテ
ス<6857>、信越化<4063>が堅調だった半面、KDDI<9433>、ファナック<6954>、味の
素<2802>、SMC<6273>、サッポロHD<2501>が軟化した。
注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、これまでの政策運営スタンスから大
きな変更はなく、早期利下げ開始の可能性が残されたことを好感して、主要株価指
数は上昇。東京市場にも好影響を及ぼした。また、海外市場で一時1ドル=151円台
後半まで進んだ円安もあり、輸出関連株にもプラスに働くなど、リスク許容度の高
まりから、幅広い銘柄が値を上げ、日経平均の上げ幅は一時800円を超えた。関係者
からは「日米の中銀イベントが無事に通過したことで、投資家の安心感を誘い、リ
スク許容度が高まった」、「海外投資家による日本株再評価の第二幕が始まる可能
性がある」との声が聞かれ、投資マインドは上向いてきている。
日米の中銀イベントが終わったことで、今後は国内企業の業績動向に関心が移っ
ていくことになるだろう。今後発表される米国の物価統計などの経済指標が市場予
想を下回る弱いものとなれば、米国の利下げ前倒しへの思惑から為替が円高に振
れ、相場をけん引する輸出関連企業の業績不振につながりかねず、相場の調整局面
入りのきっかけとなる可能性があると予想される。目先は米経済指標を受けた為替
動向などを警戒しながらの展開となり、目先は4万円台を固める動きとなりそうだ。
日経平均 40,815.66 +812.06 (+2.03%)
TOPIX 2,796.21 +45.24 (+1.64%)
騰落レシオ(25日) 120.59
SOX指数 4,788.18 +75.38 (+1.60%) (2024-03-20 17:16)
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 1677 +30.5 (+1.85%)
(7203)トヨタ自動車 3,799 +124 (+3.37%)
(3003)ヒューリック 1,540.5 -37.5 (-2.38%)
(9432)NTT 180.2 -1.9 (-1.04%)
(5019)出光興産 1,056 +3 (+0.28%)
(8766)東京海上 4,786 +136 (+2.92%)
(8252)丸井G 2,475 +18.5 (+0.75%)
(8593)三菱HCキャピタル 1,080 +21.5 (+2.03%)
(7182)ゆちょ銀行 1,718.5 +43.5 (+2.60%)
(8306)三菱UFJ 1,572.5 +45 (+2.95%)
(3105)日清紡HD 1,227.5 +1.5 (+0.12%)
(9303)住友倉庫 2,577 +7 (+0.27%)
(6503)三菱電機 2,551.5 +24 (+0.95%)
(1911)住友林業 4,530 +180 (+4.14%)
(7272)ヤマハ発 1,395 +20.5 (+1.49%)
(6448)ブラザー 2,812 +91 (+3.34%)
(8002)丸紅 2,652.5 +101.5 (+3.98%)
(6141)DMG森精機 3,979 +93 (+2.39%)
(7011)三菱重 13,465 +615 (+4.79%)
取引 無
買付金額 7,818,018
評価損益合計 +11,600,063 (+148.38%)