日経平均は大幅反落。868.45円安の38820.49円(出来高概算20億2000万株)と2月
21日約半月ぶりに39000円台を割り込んで取引を終えた。下げ幅は今年最大となっ
た。前週末の米国市場でハイテク関連株が売られた流れや、1ドル=146円台に突入
した円高が嫌気された。日経平均は前場半ばに節目の39000円を割り込むと、その後
も下落幅を広げ、後場中盤にかけて38496.66円まで下押しした。海外の短期筋によ
る先物売りが加わったことも、投資マインドを萎縮させたようだ。ただ、大引けに
かけては押し目狙いの買いも入り下げ渋りを見せた。
東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1400に迫り、全体の8割超を占めた。
セクター別では、パルプ紙とその他製品を除く31業種が下落し、鉱業、銀行、証券
商品先物、鉄鋼、機械の下げが際立っていた。指数インパクトの大きいところで
は、オリンパス<7733>、リクルートHD<6098>、大日印<7912>、アステラス薬<4503>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、ファーストリテ<9983>が下落した。
前週末の米国市場は、マーベル・テクノロジーやブロードコムといった半導体関
連企業の決算内容が市場期待に答えられなかったことが響き、これまで相場をけん
引してきたエヌビディアも5%超下落するなどハイテク関連株が下落したため、主要
株価指数が下落。東京市場でも半導体関連株中心に値を消す銘柄が増えた。また、
約2カ月ぶりの円高も嫌気され、自動車や電子部品、機械などの輸出関連株も売られ
たことが投資家心理を圧迫し、日経平均の下げ幅は一時1100円を超えた。3月期末を
意識したリバランスの動きや、日銀の金融政策正常化観測からの先物売りも膨らん
だ。
日経平均はスピード調整と見る向きが多いものの、来週には日銀の金融政策決定
会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているだけに、日米ともに政策修正へ
の思惑が強まるなかでは、目先は円高が進む可能性が高いだけに、手掛けづらさは
ありそうだ。もっとも、日本株を取り巻く環境は依然として良好といえる。また、3
月末にかけては配当再投資もあり、需給関係は次第に好転していくと想定されるだ
けに、押し目買いスタンスで望みたい。
日経平均 38,820.49 -868.45 (-2.19%)
TOPIX 2,666.83 -59.97 (-2.20%)
騰落レシオ(25日) 101.17
SOX指数 4,957.78 -208.05 (-4.03%) (2024-03-08 18:15)
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 1598 +22.5 (+1.43%)
(7203)トヨタ自動車 3498 -112 (-3.10%)
(3003)ヒューリック 1488.5 -31 (-2.04%)
(9432)NTT 182.4 -3.1 (-1.67%)
(5019)出光興産 957.8 -27 (-2.74%)
(8766)東京海上 4455 -104 (-2.28%)
(8252)丸井G 2362.5 -10.5 (-0.44%)
(8593)三菱HCキャピタル 1019 -42 (-3.96%)
(7182)ゆちょ銀行 1652 -57.5 (-3.36%)
(8306)三菱UFJ 1568 -64 (-3.92%)
(3105)日清紡HD 1183 -33 (-2.71%)
(9303)住友倉庫 2525 -25 (-0.98%)
(6503)三菱電機 2443.5 -70 (-2.78%)
(1911)住友林業 4223 -110 (-2.54%)
(7272)ヤマハ発 1328.5 -3 (-0.23%)
(6448)ブラザー 2550 -68 (-2.60%)
(8002)丸紅 2434 -97.5 (-3.85%)
(6141)DMG森精機 3564 -151 (-4.06%)
(7011)三菱重 12145 -490 (-3.88%)
取引 無
買付金額 7,818,018
評価損益合計 +10,611,293 (+135.73%)