3月11日の株

 日経平均は大幅反落。868.45円安の38820.49円(出来高概算20億2000万株)と2月

21日約半月ぶりに39000円台を割り込んで取引を終えた。下げ幅は今年最大となっ

た。前週末の米国市場でハイテク関連株が売られた流れや、1ドル=146円台に突入

した円高が嫌気された。日経平均前場半ばに節目の39000円を割り込むと、その後

も下落幅を広げ、後場中盤にかけて38496.66円まで下押しした。海外の短期筋によ

先物売りが加わったことも、投資マインドを萎縮させたようだ。ただ、大引け

かけては押し目狙いの買いも入り下げ渋りを見せた。

 

 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1400に迫り、全体の8割超を占めた。

セクター別では、パルプ紙とその他製品を除く31業種が下落し、鉱業、銀行、証券

商品先物、鉄鋼、機械の下げが際立っていた。指数インパクトの大きいところで

は、オリンパス<7733>、リクルートHD<6098>、大日印<7912>、アステラス薬<4503>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、ファーストリテ<9983>が下落した。

 

 前週末の米国市場は、マーベル・テクノロジーブロードコムといった半導体

連企業の決算内容が市場期待に答えられなかったことが響き、これまで相場をけん

引してきたエヌビディアも5%超下落するなどハイテク関連株が下落したため、主要

株価指数が下落。東京市場でも半導体関連株中心に値を消す銘柄が増えた。また、

約2カ月ぶりの円高も嫌気され、自動車や電子部品、機械などの輸出関連株も売られ

たことが投資家心理を圧迫し、日経平均の下げ幅は一時1100円を超えた。3月期末を

意識したリバランスの動きや、日銀の金融政策正常化観測からの先物売りも膨らん

だ。

 

 日経平均はスピード調整と見る向きが多いものの、来週には日銀の金融政策決定

会合と米連邦公開市場委員会FOMC)を控えているだけに、日米ともに政策修正へ

の思惑が強まるなかでは、目先は円高が進む可能性が高いだけに、手掛けづらさは

ありそうだ。もっとも、日本株を取り巻く環境は依然として良好といえる。また、3

月末にかけては配当再投資もあり、需給関係は次第に好転していくと想定されるだ

けに、押し目買いスタンスで望みたい。

 

日経平均   38,820.49    -868.45   (-2.19%)

TOPIX          2,666.83       -59.97    (-2.20%)

騰落レシオ(25日)  101.17

SOX指数 4,957.78    -208.05  (-4.03%)   (2024-03-08  18:15) 

監視銘柄

(4503)アステラス製薬  1598    +22.5    (+1.43%)

(7203)トヨタ自動車   3498   -112   (-3.10%)

(3003)ヒューリック   1488.5   -31   (-2.04%)

(9432)NTT   182.4    -3.1   (-1.67%) 

(5019)出光興産    957.8    -27    (-2.74%) 

(8766)東京海上   4455   -104   (-2.28%)

(8252)丸井G   2362.5   -10.5   (-0.44%)

(8593)三菱HCキャピタル   1019   -42    (-3.96%)

(7182)ゆちょ銀行   1652    -57.5    (-3.36%)

(8306)三菱UFJ   1568   -64   (-3.92%)

(3105)日清紡HD   1183   -33   (-2.71%)

(9303)住友倉庫   2525   -25   (-0.98%)

(6503)三菱電機   2443.5    -70   (-2.78%)

(1911)住友林業   4223    -110    (-2.54%)

(7272)ヤマハ発   1328.5    -3   (-0.23%) 

(6448)ブラザー   2550   -68   (-2.60%)

(8002)丸紅   2434   -97.5   (-3.85%)

(6141)DMG森精機   3564   -151   (-4.06%)

(7011)三菱重   12145   -490   (-3.88%)

 

取引  無

買付金額   7,818,018

評価損益合計   +10,611,293   (+135.73%)