8月30日の株

日経平均は3日続伸。106.49円高の32333.46円(出来高概算13億5000万株)で取引

を終えた。前日の米国市場で主要株価指数が上昇したほか、中国・上海や香港とい

ったアジア株も堅調に推移しているため、リスク選好ムードが台頭。半導体や電子

部品関連など値がさ株中心に買いが先行したほか、短期筋による先物買いも加わ

り、日経平均前場終盤にかけて上げ幅を広げ、32557.45円と取引時間中として

は、14日以来約2週間ぶりに32500円台を回復した。ただ、9月1日に8月の米雇用統計

の発表などを控えていることなどから、次第に買い見送りムードが広がり、上値の

重さが意識されていた。

 

 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1000と全体の過半数を占めた。セク

ター別では、銀行、機械、証券商品先物、その他金融、精密機器、電気機器など21

業種が上昇。一方、海運、小売、空運、電気ガスなど11業種が下落し、医薬品は変

わらずだった。

 

 前日の米国市場は、7月の米雇用動態調査(JOLT)で非農業部門の求人件数が2021

年3月以来の低水準となり、金融引き締め長期化の懸念が後退したことが買い安心感

につながった。また、米アップルが新製品発表会を9月に実施すると明らかにしたこ

とも支援要因となり、東京市場ではアップルサプライヤーの電子部品株に買い気が

波及し、日経平均の上げ幅は一時330円を超えた。一方、東京電力福島第1原発の処

理水放出を受け、中国で日本への旅行取り止めや日本製品不買運動が起きている

余波が続き、インバウンド関連株には値を消す銘柄が目立っていた。

 

 日経平均は25日線、75日線水準である32250円水準を突破したことで、次は心理的

な節目である32500円辺りでの攻防をクリアしてくることが期待される。ただ、東証

プライム市場の出来高は薄商いが続いており、ここからの持続的な株価上昇には市

場エネルギーの増加が不可欠との見方が大半だ。このため、直近の上昇過程での調

整期間もまだしばらく続きそうで、夏季休暇明けが本格化する9月以降の相場再上昇

を意識した準備期間と考えていたほうが良いだろう。

 

日経平均   32,333.46    +106.49   (+0.33%)

騰落レシオ(25日)  113.08

 

監視銘柄

(4503)アステラス製薬  2206   +9.5   (+0.43%)

(7203)トヨタ自動車   2456.5   +25   (+1.03%)

(3003)ヒューリック   1292.5   +15   (+1.17%)

(9432)NTT   167.6   +1.1   (+0.66%) 

(7189)西日本FH   1507   +23   (+1.55%)

(8766)東京海上   3212   -14   (-0.43%)

(8252)丸井G   2517.5   -2   (-0.08%)

(8593)三菱HCキャピタル   932.9   +7   (+0.76%)

(7182)ゆちょ銀行   1167.5   +2.5   (+0.21%)

(8306)三菱UFJ   1167.5   +12   (+1.04%)

(3105)日清紡HD   1069   -3   (-0.28%)

(9303)住友倉庫   2481   +12   (+0.49%)

(6503)三菱電機   1899.5   +20   (+1.08%)

(1911)住友林業   4075   +73   (+1.82%)

(5706)三井金属鉱業   3713   -4   (-0.11%)

(6448)ブラザー   2483.5   +18.5   (+0.75%)

(8002)丸紅   2342.5   +3   (+0.13%)

(6141)DMG森精機   2631.5   -1.5   (-0.06%)

(9140)商船三井   4045   -20   (-0.49%)

 

取引  無

買付金額   7,635,668

評価損益合計   +6,954,497   (+91.08%)