米景気減速懸念や円高を嫌気してリスク回避の動きが続く。
日経平均は続落。
３４０．６３円安の２７４７２．６３円で取引終えた。
米国では弱めの経済指標が相次ぐなかで景気の減速に対する警戒感から売られた流れを引き継ぐ格好から、値がさハイテク株を中心に売りが先行。また円相場が一時１ドル＝１３０円台まで進んだ円高を嫌気して輸出関連株も売られ、日経平均は寄り付き直後に２７５００円を割り込むと、２７５００円を挟んだ膠着のなか、後場終盤にかけて２７４２７．６６円まで下げ幅を広げた。
前日の米国市場は、３月のＩSМ非製造業景況指数、３月のADP雇用統計が市場予想を下回る結果となったことで、景気後退の懸念が高まった。
これまでの利上げの影響による景気後退懸念から安全資産需要が高まり、株安債券高となった。
この流れを引き継ぎ、東京市場もリスク回避の動きとなった。
こうしたなか、米国市場で景気動向に左右されにくいディフェンシブ銘柄が買われた流れを受け、東京市場においても、電気ガスや医薬品、食料品といったディフェンシブ株に資金がシフトしていた。
米国では７日に雇用統計の発表があるだけに、市場予想を大きく下回ることへの懸念が手仕舞いの売りを誘発しているようだ。週末の欧米市場はイースターで休場となることから米国市場の反応は翌週となるため、方向感のつかみづらい相場展開が続きそうである。
指数に振られにくい中小型の材料株などに個人主体の資金が向かいそうだ。
今日のウオッチ銘柄
アステラス製薬 (4503) 1925.5 +31.5 (+1.66%)
カゴメ (2811) 3120 +25 (+0.81%)
キリンHD (2503) 2101 +5.5 (+0.26%)
トヨタ自動車 (7203) 1826.5 -26 (-1.40%)
三菱商事 (8058) 4688 -25 (-0.53%)
三井物産 (8031) 3942 -8 (-0.20%)
三菱UFJ (8306) 833.7 -7.3 (-0.87%)
三菱HCキャピタル (8593) 679 +4 (+0.59%)
東京海上HD (8766) 2538 +13.5 (+0.53%)
西日本FH (7189) 1076 -40 (-3.58%)
取引 無
