日経平均は反落。290.75円安の39232.80円(出来高概算16億株)で取引を終え
た。中東情勢の緊迫化を受けた前週末の米国株安を背景にリスク回避の売りが先行
して始まり、日経平均は取引開始直後に38820.95円まで値を下げ、取引時間中とし
ては5日以来、6営業日ぶりに心理的な節目の39000円を割り込んだ。ただ、売り一巡
後は押し目を狙った買いが入ったほか、時間外取引での米株先物がしっかりで推移
していることも相場を支えたようだ。また、電力株やガス株などディフェンシブ銘
柄に値を上げる銘柄が目立った。
東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が900を超え、全体の過半数を占め
た。セクター別では、電気ガス、海運、非鉄金属、石油石炭など16業種が上昇。一
方、医薬品、空運、情報通信、その他製品など17業種が下落した。指数インパクト
の大きいところでは、日東電工<6988>、オリンパス<7733>、東京海上<8766>、リク
ルートHD<6098>、ブリヂストン<5108>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983
>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>、アステラス薬<4503>が軟調だった。
前週末の米国市場は、主要株価指数が下落した。中東を巡る地政学リスクが高ま
るなか、質への逃避の動きが強まったほか、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁
が「政策金利を調整する緊急性はない」と述べるなど、米連邦準備制度理事会(FR
B)高官から早期の利下げに否定的なコメントが相次いだことも重荷となった。東京
市場もこうした流れを引き継ぎ、幅広い銘柄に売りが先行。日経平均の下げ幅は一
時700円を超える場面があった。ただし、円相場が1ドル=153円台後半へと円安に振
れており、これが輸出関連株の下げ渋りにもつながり、全般相場を支えていた面も
あるようだ。
中東情勢については、イランは攻撃を継続する意志はないと表明しているほか、
イスラエルも報復は自制しており、足元では小康状態となっている。ただ、今後、
連鎖的な攻撃が行われれば、世界的にリスク回避の動きが強まる懸念は残り、引き
続き警戒が必要だろう。また、米国では15日、4月のニューヨーク連銀製造業景気指
数や3月の小売売上高の発表が予定されている。インフレ長期化懸念が拭えないな
か、市場予想を上回る強い結果となれば、ドル買いが再度加速する可能性もあり、
為替の動きにも警戒する必要があろう。
日経平均 39,232.80 -290.75 (-0.74%)
TOPIX 2,753.20 -6.44 (-0.23%)
騰落レシオ(25日) 112.29
SOX指数 4,745.05 -161.32 (-3.29%) (2024-04-12 17:15)
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 1446 -125 (-7.96%)
(7203)トヨタ自動車 3,767 0 (0.00%)
(3003)ヒューリック 1,490.5 -32 (-2.10%)
(9432)NTT 174.6 -0.6 (-0.34%)
(5019)出光興産 1,089.5 +8 (+0.74%)
(8766)東京海上 4,867 +73 (+1.52%)
(8252)丸井G 2,403.5 -23 (-0.95%)
(8593)三菱HCキャピタル 1,052.5 -7.5 (-0.71%)
(7182)ゆちょ銀行 1,574 -1 (-0.06%)
(8306)三菱UFJ 1,542.5 -7.5 (-0.48%)
(3105)日清紡HD 1,212.5 -5.5 (-0.45%)
(9303)住友倉庫 2,680 +37 (+1.40%)
(6503)三菱電機 2,578.5 +8 (+0.31%)
(1911)住友林業 4,802 -32 (-0.66%)
(7272)ヤマハ発 1,411 -5.5 (-0.39%)
(6448)ブラザー 2,916.5 +25.5 (+0.88%)
(8002)丸紅 2,753 +76 (+2.84%)
(6141)DMG森精機 4,287 +71 (+1.68%)
(7011)三菱重 1,414 +23 (+1.65%)
(1489)NF日経高配当50 2,316 +11 (+0.48)
取引 無
買付金額 7,818,018
評価損益合計 +11,834,130 (+151.37%)