日経平均は続伸。34.14円高の36897.42円(出来高概算21億4000万株)で取引を終
えた。前日の米国市場でハイテク関連株が買われたほか、円相場が1ドル=149円台
へと円安が進んでいることもあり、値がさ株中心に買われ、日経平均は取引開始
早々に約34年ぶりに37000円台に乗せ、前場中盤にかけて37287.26円まで上げ幅を広
げた。また、前日に決算を発表したソフトバンクG<9984>が一時15%超急騰したこと
も投資家心理の好転につながったようだ。3連休を控えた週末に加え、急ピッチの上
昇に対する警戒感などから買い一巡後は上値の重さが意識されたものの、日本株へ
の先高期待も根強く、その後は37000円を挟んでもみ合っていた。
東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1000を超え、全体の6割超を占めた。
セクター別では、石油石炭、非鉄金属、金属製品、小売など13業種が上昇。一方、
海運、繊維製品、電気ガス、建設、輸送用機器など19業種が下落、水産農林が変わ
らずだった。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG、東エレク<8035
>、ニトリHD<9843>、フジクラ<5803>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、ネクソン<3659>、富士フイルム<4901>、レーザーテック<6920>が軟調だった。
前日の米国市場では、ウォルト・ディズニーなど好決算銘柄が相場を主導し、主
要株価指数は上昇。ダウ工業株30種平均が連日で史上最高値を更新。東京市場にも
好影響を与えた。また、前日の内田真一日銀副総裁に続いて、植田和男総裁もきょ
うの衆院予算委員会で、今後の金融政策について、「マイナス金利の解除を実施し
ても、緩和的な金融環境が当面続く可能性が高い」との見通しを示し、これが金融
政策正常化に向けた動きはゆっくりと進むと受け止められ、投資マインドの好転に
寄与したとみられ、日経平均の上げ幅は一時400円を超え、34年ぶりに心理的な節目
の37000円を回復した。
日経平均は一時的とは言え、心理的な節目を回復するなど騰勢を強めているが、
東証プライム市場は値上がり銘柄数より、値下がり銘柄数の方が多く、主力の一部
銘柄が相場をけん引しているのが分かる。関係者からは「主力株を選好する海外勢
の買いが入っており、株主を意識した経営を実践し、変革を進めている日本株に対
するニーズはあるのではないか」との声が聞かれる。また、プライム市場の騰落レ
シオは前日時点で、111.84%にとどまり、買われ過ぎを示唆する120%に届いておら
ず、テクニカル面でも上値余地は十分にありそうだ。
日経平均 36,897.42 +34.14 (+0.09%)
TOPIX 2,557.88 -4.75 (-0.19%)
騰落レシオ(25日) 104.90
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 1615.5 +5.5 (+0.34%)
(7203)トヨタ自動車 3323 -27 (-0.81%)
(3003)ヒューリック 1553.5 -35 (-2.20%)
(9432)NTT 180.8 +1.5 (+0.84%)
(5019)出光興産 821.4 +11 (+1.36%)
(8766)東京海上 3853 -45 (-1.15%)
(8252)丸井G 2471 +25 (+1.02%)
(8593)三菱HCキャピタル 1042.5 -4.5 (-0.43%)
(7182)ゆちょ銀行 1467.5 -17.5 (-1.18%)
(8306)三菱UFJ 1386 +2 (+0.14%)
(3105)日清紡HD 1359.5 +115 (+9.24%)
(9303)住友倉庫 2567 -6 (-0.23%)
(6503)三菱電機 2092.5 +9 (+0.43%)
(1911)住友林業 4242 -31 (-0.73%)
(7272)ヤマハ発 1432.5 -5 (-0.35%)
(6448)ブラザー 2614 -44 (-1.66%)
(8002)丸紅 2371 -13.5 (-0.57%)
(6141)DMG森精機 3295 -50 (-1.49%)
(7011)三菱重 10225 -50 (-0.49%)
取引 無
買付金額 7,818,018
評価損益合計 +8,431,460 (+107.85%)