日経平均は3日続落。101.54円安の38695.97円(出来高概算16億4000万株)で取引
を終えた。前日の米国市場がハイテク株主導で上昇した流れを受けて、買い先行で
始まり、日経平均は前場序盤に39147.80円まで上げ幅を広げる場面もあった。た
だ、日銀の金融政策正常化への思惑が一段と強まり、前場中盤にはマイナスに転
じ、後場の取引開始直後には38452.57円まで水準を切り下げた。その後は心理的な
節目の38500円を下回る水準では押し目狙いの買いも散見され、下げ渋りをみせた。
東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1100を超え、全体の7割近くを占め
た。セクター別では、電気ガス、非鉄金属、保険など9業種が上昇。一方、海運、パ
ルプ紙、鉱業、医薬品など23業種が下落し、化学は変わらずだった。指数インパク
トの大きいところでは、東エレク<8035>、信越化<4063>、アドバンテス<6857>、日
東電工<6988>がしっかりだった。半面、ファーストリテ<9983>、中外薬<4519>、ダ
イキン<6367>、第一三共<4568>、KDDI<9433>が軟調だった。
前日の米国市場は、2月の消費者物価指数(CPI)の結果は市場予想を上回る伸び
となり、長期金利の上昇が重荷となった。その後、半導体銘柄を中心に持ち直し主
要株価指数は上昇。この流れが東京市場にも波及する格好となった。ただ、きょう
は春闘の集中回答日で、企業の満額回答が相次ぐなか、日銀の金融政策修正への思
惑が強まり、買い見送りムードが広がった。来週の日銀金融政策決定会合でのマイ
ナス金利解除に対する見方が一段と強まったことで、日経平均の下げ幅は300円を超
える場面もあった。
日経平均は4日に終値で史上初の4万円台を回復した後の調整によって、過熱感は
和らいできた。来週には日米の金融政策決定会合が控えており、今後の金融政策の
動向を探るうえでも、結果を確認する必要はありそうだ。日米の決定会合を受けた
為替相場の動向もボラティリティの高い展開が続きそうなだけに、目先的には様子
見ムードが強まる可能性が高そうだ。
日経平均 38,695.97 -101.54 (-0.26%)
TOPIX 2,648.51 -8.73 (-0.33%)
騰落レシオ(25日) 97.17
SOX指数 4,992.51 +102.30 (+2.09%) (2024-03-12 17:15)
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 1583.5 -11 (-0.69%)
(7203)トヨタ自動車 3444 -31 (-0.89%)
(3003)ヒューリック 1471 -10.5 (-0.71%)
(9432)NTT 180.6 -0.3 (-0.17%)
(5019)出光興産 964.4 -7.6 (-0.78%)
(8766)東京海上 4409 0 (0.00%)
(8252)丸井G 2352.5 -14.5 (-0.61%)
(8593)三菱HCキャピタル 1011.5 -4 (-0.39%)
(7182)ゆちょ銀行 1645.5 +2 (+0.12%)
(8306)三菱UFJ 153.05 -4 (-0.26%)
(3105)日清紡HD 1186.5 +3.5 (+0.30%)
(9303)住友倉庫 2511 -8 (-0.32%)
(6503)三菱電機 2362.5 -53.5 (-2.21%)
(1911)住友林業 4135 -53 (-1.27%)
(7272)ヤマハ発 1343 +8.5 (+0.64%)
(6448)ブラザー 2479 -52 (-2.05%)
(8002)丸紅 2369 -19.5 (-0.82%)
(6141)DMG森精機 3629 +88 (+2.49%)
(7011)三菱重 11960 -20 (-0.17%)
取引 無
買付金額 7,818,018
評価損益合計 +10,128,110 (+129.55%)