東京株式市場は終始売り優勢。前週末の欧米株市場が大幅高に買われたものの、大型連休中に米国株が波乱含みに下げたことで警戒ムードも漂い、目先筋の利益確定売りを誘発する格好となった。
大引けの日経平均株価は前営業日比208円07銭安の2万8949円88銭と5日ぶり反落。プライム市場の売買高概算は11億8956万株、売買代金概算は2兆9924億円。値上がり銘柄数は1126,対して値下がり銘柄数は637,変わらずは71銘柄だった。
今日の東京市場は朝方から売り優勢の展開となり、日経平均は徐々に下げ幅を広げ、節目の2万9000円台を割り込んだ。注目された3日のFOMCではFRBが0.25%の利上げを決定した。これは想定通りながら、相次ぐ地銀破綻による金融不安や米景気減速に対する懸念が売りを誘い、NYダウは東京市場がきょう取引開始時まで織り込めていなかった2日から4日までの3営業日で900ドル以上の下落をみせた。
前週末5日は550ドル近い急反落をみせたものの、上下にハイボラティリティな米株市場を横目に投資家の警戒ムードが高まった。インバウンド・リオープン(経済再開)関連株の一角が買われ全体を支えたが、取引時間中に外国為替市場で進むドル安・円高がハイテク主力株などに重荷となった。ただ、個別株値上がり銘柄数が全体の6割を占め、売買代金も3兆円目前まで膨らんだ。
今後の景気の行方を占う上では、FRBが9日に発表予定の商業銀行の融資担当責任者を対象に、銀行の「融資基準」や借手の資金需要の動向に関するヒアリング調査での貸出態度の結果が注目されるとの指摘が聞かれる。FRBの急速な利上げにより、金融機関の貸出態度は既に厳格化されているが、3月以降の金融不安顕在化後に貸出態度がより厳しくなっているかが焦点だ。また国内では、主要企業の決算内容が注目され、個別物色の色彩が一段と強まることになるだろう。
騰落レシオ(25日)130.75
監視銘柄
(4503)アステラス製薬 2069 -11 (-0.53%)
(7203)トヨタ自動車 1856 -8.5 (-0.46%)
(3003)ヒューリック 1159 +9 (+0.78%)
(9433)KDDI 4212 -61 (-1.43%)
(9432)NTT 4178 -7 (-0.17%)
(7189)西日本FH 1094 -25 (-2.23%)
(8766)東京海上 2719.5 -18 (-0.66%)
(8593)三菱HCキャピタル 706 +3 (+0.43%)
(6178)日本郵政 1126.5 -2.5 (-0.22%)
(1928)積水ハウス 2796.5 +17 (+0.61%)
(4005)住友化学 452 -4 (-0.88%)
(5929)ENEOS 479.8 -4.3 (-0.89%)
(5334)日特殊陶 2622 -5 (-0.19%)
(9303)住友倉庫 2280 +38 (+1.69%)
(6503)三菱電機 1748 -23.5 (+1.36%)
(1911)住友林業 2913 -4 (-0.14%)
(5706)三井金属鉱業 3295 +30 (+0.92%)
(5713)住友金属鉱山 5036 +28 (+0.56%)
取引 無
評価損益合計 +788,296 (+31.19%)